映画『パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト』を観ました。
鑑賞後2週間ほど時間が経ってしまっているのですが、
今日はこの映画の感想です。
パコ・デ・ルシアは、2014年66歳で急逝した
スペインが誇る天才フラメンコギタリストです。
この映画は、実の息子さんの
クーロ・サンチェスが監督したドキュメンタリーで、
パコ・デ・ルシアの語りを軸に話は展開していきます。
私が知ったときにはすでに偉大なるギタリストだった
彼が、伝統的なフラメンコに革命を起こし、
世界中の音楽ファンを魅了したと言われる一方で、
フラメンコの伝統を守る人々からは、批判を受け、
それでも、頑ななまでの完璧主義ぶりと
狂気に近い音楽探求への執念で最後は、
批判をしていた人々をも魅了する。
そんな天才が故の苦悩に触れることができます。
日本で知られているフラメンコは、バイレ(踊り手)が中心で、
カンテ(歌い手)、ギターは伴奏といった印象が強いですが、
実際は、踊り、歌、ギターが三位一体となったものです。
中でもコンパスの正確性を一番重視しするのが、ギターで、
完璧主義のパコは特に正確なコンパスを要求したそうです。
映画の中でバイラオール(男性の踊り手)が、
パコにメトロノームを使って
正確なサパティアード(靴音)を練習するようにと言われ、
その成果をパコに認めて貰えた時の喜びを語っていました。
その誇らしげな様子からも
パコ・デ・ルシアの偉大さが伝わってきました。
*文中に写真は映画館に貼られていた
この映画に関する記事の切り抜きです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。