芸術の秋を楽しむ その3は、『音楽のある週末』
ということで、無伴奏ヴァイオリン・リサイタルへ行って来ました。
向かったのは、晴海トリトンスクエアにある、第一生命ホールです。
今回が初めてのホールでした。
内装はスッキリとシンプルな木質系で、
オーバル形状をしたホールは最新の音響設計を駆使し、
全767席という贅沢な座席は、神奈川県立音楽堂のように
前の席に膝が付いてしまうような事は無く、座席に座っていても、
人の通り歩きが可能な余裕がしっかりと確保されていました。
ただ、晴海トリトンスクエアというロケーションは
オフィスビル感が強く、ホールへと向かう道中が、
やや無味乾燥な造りなのが、ちょっとさみしく感じました。
NEMANJA RADULOVICさんのコンサートには、
実は、去年もおととしも直前に行くことができなくなりまして、
代わりに聴きに行ってもらっていました。そのため、今回は、
3度目の正直でやっと生の音を聴くことができました。
その、念願が叶って聴くことができたその演奏は、
とても若さあふれるエネルギッシュな演奏も良かったですが、
アンコールで、全ての照明を落とした暗闇の中、
マケドニアの伝統音楽を演奏してくれた際の、
そのやさしい調べの美しさが、とても印象に残りました。
ラドゥロヴィッチさんのヴァイオリンの弦から生まれる、
その巾のある響きを堪能することができて、
とても幸せな時間でした。