投稿

こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】 こんな感じに過ごしています

「フィッシュ&チップス The Gazeboさん」

【2】 家づくり雑記帖 「木造建築物の津波被害と耐津波性能」

【3】 家づくりのいろは 「木 – パイン -」

―――――――――――――――――――――――・・□■

■□・・―――――――――――――――――――――――

【1】 こんな感じに過ごしています

「フィッシュ&チップス The Gazeboさん」

こんにちは 野上です。

ここ数日 葉山も急に気温が下がってきました。年末は大寒波がやってくるそうなので 体調管理をしっかりとして よい年を迎えたいと思っています。

年の瀬と言えば忘年会シーズンですが 私も先日忘年会に行って来ました。事務所からも歩いて行ける元町商店街にあるフィッシュ&チップスのお店「The Gazebo(ガゼボ)さん」を貸し切り 葉山周辺に暮らす犬好きのお友達20人ほどで ワイワイ楽しませていただきました。

昨年の6月にオープンされたガゼボさんは 地元で獲れる旬なお魚を使ったお料理が評判です。フライドフィッシュを中心に 新鮮なカルパッチョやポキ ルッコラのサラダなども用意されています。 フィッシュ&チップスは 私の中ではイギリスの料理と言う印象があって 昔ロンドンで食べたのはタラ1種類だけでしたから 旬のお魚をその日の水揚げによって数種類味わえる事に驚きました。カラッと揚がったフライはとてもサッパリとして 手作りのタルタルソースとも付け合わせのポテトとも相性が良く 女性のお客さんに人気なのが良く解りました。

IMG_0267

ポキは初めて頂いたのですが ハワイでポピュラーなサラダだそうで ガゼボさんのフィッシュ&チップスも 薄暗いロンドンのお店で食べた時の雰囲気とは違い 暖かなハワイの海辺のお店で食べている気分になれるなぁと ハワイには行った事がないのに そんな感覚を味わう事ができました。テラス席では犬と一緒に過ごせますので 寒さから逃げ出したくなった時は 常夏のハワイを感じにまたお邪魔したいと思います。

―――――――――――――――――――――――・・□■

■□・・―――――――――――――――――――――――

【2】 家づくり雑記帖 「木造建築物の津波被害と耐津波性能」

こんにちは、設計の田中です。

最近、西関東でも感じられる地震が増えています。また、東海、南海の地震もいつ発生してもおかしくないと言われていますので、今年最後のメルマガは、先日、久保が受けてきた講習会「木造建築物の津波被害と耐津波性能」ついて書いてみたいと思います。

過去の大きな地震で犠牲となった人の原因を比較しますと、関東大震災では、火災で命を落とされた方が全体の87パーセント。阪神淡路大震災では圧死が83パーセント。東日本大震災では溺死が92パーセントだそうです。木造建築の多い日本では、昔から火災に対する性能について建築基準法で厳しく規制され、阪神淡路大震災以後は耐震性能に関する規制が一段と高いものになりました。東日本大震災で大津波を経験した今、木造建築物の津波被害についての調査と耐津波性能の検討が国土交通省 国土技術政策総合研究所で行われています。

木造建築物の津波被害調査は、仙台南部の平野部とリアス式海岸地域の広範囲で行われました。

平野部では、浸水深が4m以上だと多くの木造建築物が流失していて、3mから4mだと大破、流失、条件によって残存(開口部の多い建物や津波の押し寄せる方角に大規模な建築物が建っている立地条件)。また、浸水深が2m以下の場合だと多くが残存していたようです。一方、リアス式海岸地域では、標高が高い、裏山があるなどの場合は、平野部と違って波力が多少軽減される効果によってか最大浸水深が4mを超えても流失を免れた建物が多く確認されたそうです。平野部では、開口部が多いという、いかにも地震に弱そうな建物の方が津波の波力を受け流したので残存していたなど、残存するケースも多岐に割ったっていて、一様に言うことは難しいような感じがしました。

耐津波性能については、既にあった津波避難ビルガイドラインの考え方に加えて、上記の様な現地調査結果と、更に被害物件の詳細データを分析した結果とを比較検討した結果、裏付けされるものであったという報告になっています。

最後に、この耐津波性能の計算根拠と実際の被害状況をグラフ化して見えてきた海岸から500mというラインについて触れておきたいと思います。海岸から500m以内の立地条件の場合、浸水係数が低くても流失した事例が有り、500m以上だと3m以上浸水しても大破しても流失しない割合が多くなるというラインです。一般の木造住宅に避難して命の保証がされる訳ではないので、津波の際は高台に避難する事を大原則にして頂きたいのですが、家が運よく残ってさえいてくれれば希望が持てるのではと、先日見た映画「先祖になる」の事を思い出したりもします。

設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の「家づくりの考え方

―――――――――――――――――――――――・・□■

■□・・―――――――――――――――――――――――

【3】 家づくりのいろは 「木 – パイン – 」

我が家では、今朝サンタクロースさんからのプレゼントが、クリスマスツリーの下に届きました。サンタさんは毎年大変です・・・こんにちは、千葉です。

今年最後の「家づくりのいろは」は、「オーク」に続いて「パイン」について勉強してみようと思います。

「パイン」と言えば、前回の「オーク」と同様に、原則輸入材のことをいい、一般的に輸入されているパイン材は、欧州赤松と呼ばれている北欧産のことをいうようです。「パイン」は日本名「松」にあたり、国産のアカマツに似ているようですが、以前ご紹介した「カラマツ」とは特徴が異なるそうです。 ひとえにパインと言っても、産地によって特性も様々で、カナダ産の材種は白っぽいもので、ホームセンターなどで見かけます。またアメリカ産の材種は強度があり、ボーリングのレーンなどに使われたりします。ここでは内装材で使われる北欧産のパイン材の特徴について勉強してみたいと思います。

このパインの特徴は、黄色っぽく明るい木肌で、節がしっかりあり、香りはあまりなく、柔らかい材質だそうです。日本人は素足で歩くので、この柔らかさがよく合うようです。経年変化としては、最初は黄色っぽく明るい色がだんだん飴色になっていきます。

我が家の床もパインですが、3年半経ちだいぶ飴色になってきました。この季節、これだけ寒くなってきても素足で触れて、冷っとしない踏心地に満足しております。ただ、柔らかいだけに、子どもがミニカーなど落とすと、傷になってしまいますが、それも味の一つと捉えています。木は製材されても、まるで生きているかのように膨らんだり、収縮したりします。この季節は収縮し、隙間ができたりもするのですが、そのような自然素材の「木」の上で生活できる自分に幸せを感じています。ぬくもりのある床に手を当てて、どんな森に?どんな林に?どんな山に?立っていたのだろうと考えると、とっても小さな自分を感じます。

木のぬくもりを感じに是非、松匠創美へいらしてみて下さい。事務所はモデルハウスにもなっておりますので、体感して頂けると思います。

ロッジポールパインを1階LDKに使用した「空の見える終の住処」 、レッドパインを2階居室に使用した[サザエさんスタイルの家] も是非ご覧になって下さい。

今年も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。来年も読んで下さっている皆様と家づくりに関して様々な観点から楽しく勉強して参りたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。では、良いお年をお迎え下さい。

―――――――――――――――――――――――・・□■

■□・・―――――――――――――――――――――――

「木の家を知る・建てる・暮らす」メールマガジンに、今年も1年お付き合いいただきましてありがとうございます。

8月より新たに千葉を迎えまして、スタッフそれぞれの視点から家づくりの事、葉山での暮らしなどを、皆さまにお伝えできたのではないかと思っております。まだまだ至らない点も多々ありますが、来年も楽しく解りやすい内容でお伝えできるよう、頑張ってまいります。

次回メールマガジン配信は、2013年01月15日(水)とさせていただきます。

それでは、皆さま良いお年をお迎え下さい。来年も宜しくお願い致します。

―――――――――――――――――――――――・・□■

■□・・―――――――――――――――――――――――

☆最後までお付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美

https://hayama-ie.jp

▲身近な写真と共にブログ更新中

〒240-0112 神奈川県三浦郡葉山町堀内785-4

Copyright (C) 2013 松匠創美 All rights reserved.

こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】 こんな感じに過ごしています  「葉山つながる広場 」

【2】 家づくり雑記帖 「無垢のフローリングのお手入れ」

【3】 家づくりのいろは  「木  - オーク -」

―――――――――――――――――――――――・・□■

■□・・―――――――――――――――――――――――

【1】 こんな感じに過ごしています 「 葉山つながる広場 」

こんにちは 野上です。

先月の祝日に 御用邸近くの高台にある森山神社の境内で東日本大震災で被害を受けた東北の復興支援を目的としたイベント「葉山つながる広場」が開催されましたので行って来ました。

神社へ続く参道には沢山の屋台テントが並び 宮城県や福島県から 獲れたての新鮮なホタテ焼きやサンマのすり身汁が良い匂いを漂わせていたり 地元のお米で造った日本酒やリンゴを絞ったジュースもあって その場で美味しく頂く事ができました。 食べ物の他にも 仮設住宅で暮らすお母さん達が古いTシャツを割いて造った草履などユニークな小物類も色々とありました。 そして 毎週土曜に同じ場所で行われる森山神社土曜朝一からお店が出ていて 沢山の人達で賑わっていました。

その脇にある広場では 高校生によるチアダンスや吹奏楽の賑やかな演奏に 東北を巡って見聞きした事をお話にした紙芝居など 小さい子からお年寄りまで楽しめる催し物もあり 東北の方達も地元の人達も笑顔が絶えない内容でした。

IMG_0184

あの震災で心に大きな悲しみを受けた方々の 元気で前向きな姿を近くで見ることができ改めて ただお金を送るだけの支援ではなく 直接特産品を購入したりする事でお互いの顔が見え 繋がりを持ち続けられる支援になると感じることができました。 また 震災で経験した話を聴く事も自分にとって防災知識となり どの地域に暮らしていても自然災害は避けられない事を頭に 日頃の心構え・備えをしっかりとして いざという時に冷静に対応できるよう過ごしていきたいと思いました。

―――――――――――――――――――――――・・□■

■□・・―――――――――――――――――――――――

【2】 家づくり雑記帖 「無垢のフローリングのお手入れ」

こんにちは、設計の田中です。

いよいよ12月になりました。そろそろ年末の大掃除の事も考えないといけないので、今日は「無垢のフローリングのお手入れ」について書いてみようと思います。

無垢のフローリングは「調湿効果」「肌ざわり」「香り」などの自然素材ならではの魅力がある一方で、「乾燥収縮」「傷」などとも付き合って行かなければなりません。 その特性を理解してお掃除、手入れをして頂くと年々、味わい深いものになっていきますので、今、家づくりで無垢のフローリングにするか悩んでいる方にも読んで頂ければと思います。

無垢の木は湿気を吸ったり出したりと一年を通して膨張と収縮を繰り返します。冬場にフローリングが乾燥収縮している時は、日差しが良く差す箇所や板の個体差によって米粒が嵌る程度に目地が開く事があります。目地に落ちたゴミで掃除機では吸えない物は、木の爪楊枝で穿り出すとフローリングを傷めないで済みます。また、掃除機は木目に沿って動かすようにして下さい。冬場、電気カーペットやファンヒーターなどで床を局所的に過度に乾燥させてしまうと、目地が大きく開き過ぎてしまい、夏になっても目地が閉じない事になる場合もあるので注意して下さい。

キズや凹みが出来てしまったら、その部分に水を含ませた布を被せ、上からアイロン掛けすると元に戻る場合があります。色々なキズや凹みで試してみて下さい。 松匠創美では、蒸しタオルを被せておいて他の用事を済ませては、数分後に様子を見に戻って復元具合を確認していますが、忘れて蒸しタオルを長時間置きっぱなしにしない様には注意しなくてはいけません。

無垢のフローリングは「水が大敵」と言われています。日常的には、濡れたバスマットを敷いたままにしない、植木鉢には受け皿を設ける等の、いつも濡れた状態にしない事がポイントです。 コップの水や花瓶の水をこぼした時は雑巾で拭きとります。「水は大敵」とは言っても慌てて拭く必要はありません。 シミになりそうな物が付着した場合、又は古いシミを見つけた場合も同じように濡れ雑巾で木目に沿って繊維を傷めない程度にコスって拭いて下さい。

自然系の塗料を塗っている方は「人の通りが多い」「ホコリや汚れで水拭き回数が多い」「油分が抜けやすい」などの理由で、キッチンやバルコニーの出入り口付近の床を特に観察して頂き、必要に応じて部分的に、又は床全体を塗装し直すと良いと思います。

ホームページ「良質な素材」にも書いてありますが、無垢のフローリングのお手入れ方法のお勧めは「あまり神経質にならない」事です。10年以上も愛犬の空(くう)と過ごした松匠創美のショールームも、キズを含めて段々と味わい深いものになってきています。

設計:久保歩美・田中伸二

松匠創美の「家づくりの考え方

―――――――――――――――――――――――・・□■

■□・・―――――――――――――――――――――――

【3】 家づくりのいろは  「木 – オーク – 」

乾燥してきて、風邪が急激に流行ってきているようで、息子の小学校では、先日9人も風邪で欠席したそうです。こんにちは、千葉です。

今日の「家づくりのいろは」は、「スギ」、「カラマツ」に続き、「オーク」について勉強してみたいと思います。

「オーク」と言えば原則、輸入材のことを指すそうです。この「オーク」、床材としては、一番普及していると言っても過言ではないくらいメジャーな材のようです。 オークについて調べたところ、加工しやすい材で、ヨーロッパや北米では家具や床材だけでなく、ウイスキーやワインの樽の材料としても広く使われているようです。 木の特性としては、節は比較的少なく収縮率が低いので暴れにくく、堅くて丈夫で、木材として夏冬問わず安定しているそうです。節の変わりに虎斑(とらふ)と呼ばれる、虎の斑紋を思わせる細かい線状の模様があるのが特徴です。

では、オークの使用感とはどんなものでしょうか?オークは木目が詰んでいるので、傷がつきにくい上、シミになりにくく、お手入れがしやすいそうです。堅くて丈夫であることから、土足で使用されるような場所にも向いていますが、決して堅すぎることはなく、素足でも心地良い堅さのようです。経年変化による色の変化はゆっくりで、落ち着いた感じの色のように思います。国産材でいうと、「ナラ」に似ているとのことです。 オークには多くのランクがあり、幅広い品揃えがあるようですので、床材を無垢で考えていらっしゃる方で予算をおさえたい方は、ご検討されてみてはいかがでしょうか。 松匠創美でも、床材として多く施工させて頂いております。

松匠創美の建てた家「真南に向いた斜めの家」の1階、 「みんながつながる吹抜のある家」 の1階、 「光が降りそそぐ階段室のある家」 「高台に建つ眺めのいい家」  の1階などなど見所満載ですので、是非ご覧になって下さい。 本日もお付き合い下さりありがとうございました。

―――――――――――――――――――――――・・□■

■□・・―――――――――――――――――――――――

☆最後までお付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美

https://hayama-ie.jp

▲身近な写真と共にブログ更新中

〒240-0112 神奈川県三浦郡葉山町堀内785-4

Copyright (C) 2013 松匠創美 All rights reserve

こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】  こんな感じに過ごしています「 アートスペース CENTRO 」

【2】  家づくり雑記帖  「施工事例-大黒柱のある家 」
(※申し訳ございません。こちらはメールマガジンの記事になります。WEB検索からお越しの方は、お手数ですが、こちらからご覧いただけますと幸いです。)
【3】  家づくりのいろは  「 木  -カラマツ- 」

―――――――――――――――――――――――・・□■

■□・・―――――――――――――――――――――――

【1】  こんな感じに過ごしています

「 アートスペース CENTRO 」

こんにちは 野上です。

葉山御用邸のはす向かい側。「5豆」の愛称で町の人に人気の焙煎珈琲専門店「THE FIVE☆BEANS」さん経営のアートスペース「CENTRO」で行われた 古道具屋「Wakka」さんと洋服ブランド「gordon」さんの展示販売イベントに行って来ました。

セントロ

どちらも葉山にお店やアトリエを構えていて ワッカさんは以前ご紹介させて頂きましたが ゴードンさんは今回初めて商品を見せてもらいました。

パリで8年間の修業経験を持った男性デザイナーさんの造る洋服は シンプルながらエレガントにもカジュアルにも着こなせる物が多く 自然の多い葉山の雰囲気にもピッタリだと思いました。 試着させてもらったロングコートは しっかりとした造りなので見た目からズッシリくるかと思いましたが イタリアから取り寄せた毛糸で造られた生地が 驚くほど軽く保温性にも優れていて そのまま着て帰りたくなるほどでした。 私が何気に着て来たカジュアルな服装も そのコートを羽織るだけで 素敵な装いに思えたので驚きでした。 そんな商品を1点づつ見ていると 流行に流されず末永く大切に着て欲しいと言う造り手の思いも伝わってきて いつか購入できるよう頑張ろうと思いました。

ワッカさんが各地から集めてきた古い和のお皿たちと ゴードンさんのハンドメイドの洋服に ほんのりと珈琲の香りが漂う空間は お互いに喧嘩せず いつもそこにあるような不思議と居心地のいい時間を与えてくれました。「いっその事このままお店にしても楽しいのに」と勝手に思いながら 散歩がてらそれぞれのお店にまた行きたいなと思っています。

―――――――――――――――――――――――・・□■

■□・・―――――――――――――――――――――――

【2】  家づくり雑記帖  「 大黒柱のある家 」

こんにちは設計の田中です。
今日は松匠創美の建てた家をご紹介したいと思います。
今年の7月に竣工した「大黒柱のある家」という家で、久保もブログで書いていますので合わせて読んで頂けると嬉しいです。
松匠創美ブログはこちら

今回クライアントからご依頼頂いたのは、ご本人が子供時代を過ごし、これまでご両親がお住まいになっていた家が古くなってしまったため、一緒に暮らせるような家に建て替えたいということでした。
その敷地は台形の形状で南と東の2面が道路に面し、ゆるやかな北斜面の始まりに位置しています。
南側は6m道路に接道し、東側は4m道路を挟んで畑や公園があり、北側の隣地は2m位下がっているため2階からの眺めが良く、西側は段差のない隣地で建物が接近して建っています。

クライアントからのご要望は、1人1人が趣味や家での仕事がある為、大人4人にそれぞれの個室と、加えて客間にもなる和室が欲しいこと。フラット35Sに適合した耐震性と断熱性であること。そして、大黒柱のある家にして欲しいとのことがありました。

周辺環境から駐車スペースを2台分確保する必要があり、建物へのアプローチは、南側の庭を通り抜けることにしました。建物に入ると奥行2間(3640ミリ)間口1間(1820ミリ)の土間空間になっています。玄関を広い土間空間にしたのは自転車競技をしているクライアントの自転車を置く為です。
玄関から引戸を開けると直ぐにLDKです。リビングの横が客間を兼ねた和室になっていて合わせると22帖の広さになります。古い建物からお父様が丁寧に取外された既存の本棚の材料を再利用し、足りない部分には新しい材料を組み合わせて本棚を造りつけました。普段は書斎、ある時は客間、将来は寝室にする事も可能です。
大黒柱はこの和室の角で家の中心に配置をさせて頂きましたのでリビングからも和室からも、また2階のホールでも存在感を示しています。
2階は、大黒柱のあるホールを囲んで4つの個室を設けました。いわゆる田の字型プランですので、方位によって採光や景観やプライバシーが違う為、各個室がそれぞれ明るくなるように、窓の位置を工夫して計画しました。同じように、2階の中心にある階段とホールも暗くならないようにとハイサイド窓を設け、安定した明るさを確保できるようにしました。

クライアントは2度目の新築だったそうです。
1度目の教訓を活かして良い家をと言う思いで松匠創美を選んで下さったと、嬉しいお話をして下さりました。また、お父様は、毎日現場に足を運び、家づくりに関わる人達に、いつも優しい声をかけて下さいました。
今回は、そんな愛情深い家づくりに関わらせて頂けたことをとても嬉しく感じています。ありがとうございました。

こちらから「大黒柱のある家」の画像がご覧になれます。
久保の松匠創美ブログで工事から完成までの様子もご紹介しています。

設計:久保歩美・田中伸二  松匠創美の「家づくりの考え方

―――――――――――――――――――――――・・□■

■□・・―――――――――――――――――――――――

【3】  家づくりのいろは 「 木  -カラマツ- 」

もう11月も終わりだというのに、春のように暖かい日もあったりと寒暖の差が激しい陽気が続いていますが、ほんのり葉山の山々も紅葉してきています。千葉です。

今日の「家づくりのいろは」は前回の「スギ」に続いて「カラマツ」について勉強してみたいと思います。

「木」について本やインターネットで調べてみますと、「スギ」の次に出てくるのは、「ヒノキ」となっていることが多いようなのですが、松匠創美では、床材や仕上材として「カラマツ」をお勧め材としていることもあり、スギより硬く、ヒノキより柔らかい2つの樹種の間に位置する「カラマツ」を取り上げてみました。

カラマツは針葉樹のなかでは珍しく、秋には黄色く紅葉し、唯一落葉する高木で、経年変化が美しく、わりと早くに落ち着いたきれいな飴色になるそうです。詳しい樹種の説明については、「松匠創美の家づくり 良質な素材」 に載っていますので、是非読んでみて下さい。

では、そのカラマツの使用感ですが、スギのさらっとした感触に比べ、脂分が多いので、しっとりとしている感じがあるようです。スギよりは張りもあり、やや硬く、床材などにして、直接座っているとその硬さを感じるようですが、歩行時などには、さほどではないようです。また、湿気に強いので、日本の床材にはとてもいい感じだと聞きました。そしてカラマツは、節が気にならなければ、ひのきより安価であること、冬場でも足が冷っとせず暖かい材、木目や色味がきれいなことから、お勧めしている樹種のひとつになっております。

1階の床材と2階の子供室の床材にカラマツを使用されている、「趣味を楽しむ家族の家」をご覧になって頂けるとカラマツの良さの雰囲気がおわかり頂けると思います。

本日もお付き合い下さりありがとうございました。

―――――――――――――――――――――――・・□■

■□・・―――――――――――――――――――――――

☆最後までお付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美

https://hayama-ie.jp

▲身近な写真と共にブログ更新中

〒240-0112 神奈川県三浦郡葉山町堀内785-4

Copyright (C) 2013 松匠創美 All rights reserved.