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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉を中心に無垢の木で注文住宅を建てている工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日は、松匠創美の建てた家で、「緑ゆたかな古都の家」をご紹介します。
松匠創美では、初のチャレンジとなった焼杉の家のご紹介です。とんとん拍子にお話しが進んだり、敷地で困ったことがあったり、完成まで色々な事がありました。
(※申し訳ございません。こちらはメールマガジンの記事になります。WEB検索からお越しの方は、お手数ですが、こちらからご覧いただけますと幸いです。)

クライアントからご連絡頂いたのは2年程前です。
造成中の土地をご購入され、「土地の引き渡しを待っている段階でもご相談可能ですか」というお問合せを頂き、一緒に家づくりをする事になりました。お打ち合わせの際、毎回、葉山まで徒歩で2時間半かけてお越しになるほど、エネルギーに極力頼らず、健康的な生活をされている方でした。

敷地は、閑静な谷間に造成中の区画です。東北西の小高い山に囲まれ、山の向こう側にはそれぞれ寺院もあり、歴史を感じる緑豊かな場所でした。

クライアントのご希望は、国産無垢材の使用と瓦屋根、内部は左官仕上げの平屋建て古都の家です。

計画地は、南を除く3面が道路に面し、南面は隣地が一段下がっているので、冬でも採光が期待できる環境です。また、西側も南側隣地と同じ一段下がって駐車場用スペースになっています。

ご希望に添えるよう、よくよく平屋を検討させて頂きましたが、敷地に段差があることや風致地区の規制により道路から1.5M以内は建物の計画が不可という条件が重なり、ひと部屋だけ2階に計画させて頂き、道路から見ると平屋に見えるよう工夫しました。また、古都の家というご希望に沿う外観をと外壁に焼杉(杉板の表面を黒く炭状になるまで焼いた材)を貼るご提案をさせて頂きました。

計画が順調に進む一方で、造成工事は遅々として進まず、延期につぐ延期でヤキモキすることもありましたが、焼杉材をクライアントのご実家の敷地を借りて一緒に焼いたりしました。そうして完成した家は、クライアントらしい古都の家になりました。

家へのアプローチは北西の玄関からです。玄関を入ると高い勾配敷天井の空間で、実際の床面積より広く感じる空間になりました。目に飛び込む、遊び心ある襖紙はクライアントのアイデア。玄関ホールには来客が利用しやすいようトイレや手洗いコーナーも併設されています。
玄関から入って一つ目の部屋が客間です。こちらも高い勾配敷天井になっていて、窓には障子を納めました。障子は外部の視線を遮り、光を拡散してくれる為、天井の高い部屋に光が回りも明るくなります。

玄関から二つ目の部屋からがプライベート空間で、居間になっています。居間には、畳の小上がりと、コンパクトなキッチンがあります。キッチンの奥に脱衣室と浴室、2階の個室へは、居間から上ります。個室を2階にした事で、1階がコンパクトになり、南側の庭に、小上がりと一体的に使える広い縁側を計画する事ができるようになりました。

2階の個室からは、緑豊かな景色を見る事ができ、また、客間とは障子の開口部で、居間とは吹抜で空間的に繋がっている為、家中を空気が循環できるようになっています。

そう言えば、初めてお会いした時からトントン拍子にお話しが進みまして、松匠創美を選んで下さった理由をお聞きしていませんでしたが、エネルギーに頼らず健康的な生活をされているクライアントのご要望の「古都の家」が完成してみて、選んで下さった理由が分かった気がしてきました。

松匠創の建てた家から写真を覧いただけます。

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉を中心に無垢の木で注文住宅を建てている工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日は、松匠創美の建てた家をご紹介したいと思います。紹介する「施工事例-坂の上の光あふれる家」は、細い坂の上に人知れずある広い場所に完成した長期優良住宅です。
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「坂の上の光あふれる家」は、クライアントが元々暮らしていた住まいを建て替えての新築計画です。敷地は北斜面の細い坂道を登ってアクセスします。東南西の3方が鉢状に囲まれた場所で、日が昇るのが遅く、早く日が落ちる一方で、広い敷地は、北側の眺めが良く、空は広く、風抜けも良い敷地です。

 

家族構成はご夫婦にお子さんが2人の4人家族です。家づくりのご要望は、夏は温かく冬は涼しい、天井が高い明るい家です。また、当初は、それまでお住まいの家の庭側に新築する住み替え計画でしたが、打ち合わせを重ね、お子さんの遊び場となっていた日の当たる南側の広いお庭を残し、リビングと一体的に利用できる建替え計画とする事になりました。

 

玄関は建物の北側です。玄関ポーチからは坂の下の街並みや山が見渡せる景色の良い場所です。玄関に入り靴脱ぎ場の左右には収納力の高いウォークイン式の収納を計画しました。玄関ホールから引き込み式のガラス戸を開けると、広くて明るい大きな吹抜のあるLDKに出ます。LDKにはTVコーナー、ダイニングテーブルの他、畳コーナー、デスクコーナーがあり、奥様ご要望の対面キッチンからは、遊び場となっているお庭も含めて全体を見渡す事ができます。2階への階段もLDKに計画しました。2階にはLDKと一体の大きな吹抜があり、その吹抜に面してホール、開口で接している子供室、その上のロフトと、いつも吹抜を通して家族が一緒にいる事を感じられる様になっています。
吹抜は、室内干しするスペースでもある為、ランドリースペースが2階ホールになりました。子供室は、現在2室1室の大部屋となっていて、将来2つに分ける予定です。主寝室は北側です。窓からは朝の陽に照らされた眼下の街や山々が臨めます。

ロフトは、吹抜、子供室、主寝室ともつながっていて、煙突効果の換気だけではなく、南北への風の通り道にもなる事を期待しています。

 

「坂の上の光あふれる家」は、その名の通り、細い坂道を登った先にある敷地だったため工事は困難でしたが、クライアントの家づくりへの思いのお蔭で実現することができました。
ありがとうございました。

「坂の上の光あふれる家」の画像はコチラです。

設計:久保歩美・田中伸二

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉を中心に無垢の木で注文住宅を建てている工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日は2019年最初のメールマガジンとなります。本年も宜しくお願いします。
先日、エネルギー消費性能基準への適合義務が先送りという報道がありました。そんな中、先週、環境建築セミナーに参加してきましたので、今日は「省エネ基準の義務化先送り」について書いてみたいと思います。

建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)の改正により省エネルギー性能基準が変わり、平成32年(2020年)までに住宅を含む新築建築物について、段階的にエネルギー消費性能基準への適合が義務化していく予定でした。

義務化される予定だった省エネルギー消費性能は、これまで一般的な性能と考えられていた断熱材や窓の性能ではクリアできない基準になります。これまで以上に断熱材や窓の性能を高め、給湯冷暖房の機器効率等を高めなければ基準を満たす事はできません。義務化されていない現在では、現行基準への達成率が半分といわれています。また、義務化への反対意見も多いようです。

そこで、こういった状況を見据えて、昨年9月より審議会が開始され、義務化へ向けての「建築主への説明制度の創設」が検討されています。
検討されている内容は、設計者は建築主に対して、計画されている住宅の省エネ基準への適否等を説明し、省エネ性能の向上策についても提案する事です。

一方で家を建てる立場としては、法律で省エネ性能の向上をしないとならない事は理解したけど、メリットには、どんな事があるか知っておきたいところだと思います。

大きなメリットは2つあります。
一つ目のメリットは光熱費の削減です。冷暖房で言うと、外気温度の影響を受けにくく、夏は部屋を冷やしやすく暑くなり難い。冬は窓からの太陽熱を利用して暖めやすく夜は冷えにくい。冷暖房費の削減になります。
もう一つのメリットは健康維持です。室内の温度差が減るためヒートショックによる家庭内事故、血圧上昇、動脈硬化も低減します。結露が減ることでアレルギーが抑制されます。

実は、この2つのメリット以外にも目に見えにくい大きなメリットがあります。
寒いから、暑いから、といった気持ちが減り、自然と行動力が増し、家事も趣味も遊びも勉強も、親子のコミュニケーション良くなると考えられているのです。

松匠創美では、以前から基準を満たした住宅を造ってきました。クライアントからは、「温かいです」「夏もエアコンちょっとしか使いません」といった喜びの声を頂いています。

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