こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉を中心に無垢の木で注文住宅を建てている工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
GWにマンションのリフォームで「畳の表替え」をさせて頂きました。そろそろ、梅雨も近づき畳の表替えはお勧めできない季節になってきました。そういう事もありまして、今日は「畳のお手入れ」について書いてみたいと思います。
畳のお手入れには、日ごろのお手入れ、季節のお手入れ、数年ごとのお手入れの3種類に分ける事が出来ます。
日ごろのお手入といえばお掃除と換気です。最近の掃除は掃除機を使う事が主流かと思いますが、掃除機を使う場合は押し付ける事無く、TV通販の映像のようにゆっくりと畳の目に沿って動かして、畳の中の埃を吸い上げて下さい。カビやダニ対策にもなります。雑巾を使う場合は、固く絞るか、乾いた雑巾を使うのが良いです。濡れた雑巾を使うと早く光沢が失われるそうです。また、日頃の換気は常に気にして行う必要があります。特に畳は湿気が大敵の為、雨の後の晴れた日は窓を開けて風を通して下さい。
季節の手入れは、春と秋の晴れた日に畳を干す事です。畳を外すには中央の畳から外して行きます。マイナスドラバーを畳の間に差して浮かして外すと、回りの畳をずらしながら外しやすくなります。この時に絶対にしなければならないのが、どこの位置に、どの畳が、どっち向きに入っていたか自分で解る印を付ける事です。畳は同じ大きさに見えても違う形で位置を間違えると敷き詰められません。畳の裏には必ず作った畳屋さんの位置を示す目印が入っています。畳を干す時は、畳の変色を避ける為に畳表に直射日光が当たらないように裏側を表面にして立てて干します。裏面に日光を当てる事で殺菌して、この時、畳を叩いて埃も出してしまうのが理想です。ただ、畳を干すには人手や場所が必要な為、現代の住宅事情では非常に難しいようです。
数年ごとのお手入れには、畳の「裏返し」「表替え」「交換」があります。これらは、畳屋さんにお願いする事になります。
畳は、厚みのある畳床(たたみどこ)と、表面のイグサを編んだ畳表(たたみおもて)と、縁(へり)で出来ています。この内、畳表は、2年から5年で変色、傷んできます。この頃に畳表を「裏返し」すると綺麗になるので畳屋さんはお勧めしています。この時期を過ぎて使用し続けると、裏面も傷んでくるので「表替え」と言って新しい畳表に張り替えます。最近は、この「表替え」まで使い続ける事が多いと思います。「表替え」は湿気の多い時期を避けた方が良いので、梅雨から夏が終わるまでは避けた方が良いです。
長年使用していく内にいつかは畳床まで痛んできますので、その時は「交換」が必要になります。
今年は、母が和室の湿気に悩んでいますので、秋晴れのころ思い切って家の畳を干してみたいと思います。
設計:久保歩美・田中伸二
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