現在改修工事に取り掛かっている建物の屋根は

「トントン葺き」と言って、

今では施工されることが珍しくなった工法で

雨の進入を防ぐように葺いてありました。

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梁も湾曲したものを大工さんが上手に組み上げて有ります。

葉山には別荘として建てられた建物も多く残っているのですが

建物は比較的軽装で軽やかな建物が多いようです。

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天井裏には長い年月の間に瓦を葺くときに敷いた

土がトントン葺きの隙間から降ってきて、積もっています。

今回は屋根の瓦を全て降ろして葺きなおしをします。

残念ながらトントン葺きにはできませんが、

湾曲した梁は見せるようにしますので

リズミカルで楽しい空間になりそうです。

住まい方は年々変化しています。

先日、2日間体験してきた大平での生活は

かまどでご飯を炊いて

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囲炉裏で、鍋を囲んで食事をし

お風呂をマキで沸かしての入浴でした。

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大平には電気が通ってるのですが

ガラスのサッシの入っていない家は

雨がザーザー降っていると窓を開けることもままなりません。

すると昼でもかなり暗く、不自由を感じました。

家づくりを考えるとき、永い時間の中で育まれてきた

日本家屋の素晴らしい部分を継承しつつも

今の生活スタイルに合わせた工夫が大切なのだと

身をもって感じることができました。

この体験を今後の設計に生かせたらと思っています。

 

松匠創美の田中の実家では

サイGoodsのコレクションをしています。

ご実家に伺うとさまざまな素材で作られた

サイのオブジェが飾られています。

そこへ、新しく仲間入りをするサイがこちらです。

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リサ・ラーソン作のビンテージものです。

実は私もリサ・ラーソンさんの作品のファンで

是非、手に入れたいと思っているもののひとつなので

たいへん、うらやましいです。

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特にこのサイ、表情がとても愛らしくてかわいいのです。

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どれどれ、そうかなぁ?やっぱり僕の方がかわいいです。