平成17年11月に明らかとなった、

構造計算書偽装問題により建築士法が改正され

建築士は三年ごとに定期講習を受けなければならなくなりました。

早いもので前回の定期講習から既に3年が経ち、

今日は2度目の定期講習に行って来ました。

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テキストは217ページ、ほぼ全ページを

5時間の講習時間でなぞり、ポイントを確認し、

最後の1時間で修了考査を行います

修了考査はテキストを参照することが許されており、

60分で40問正誤の2択の問題です。

1問当り90秒は結構必死で取り組まなければなりませんでした。

45分でひと通り回答をして、

じっくりテキストを確認したい問いが2問ほどありましたので、

残り15分で見直しできました。

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神奈川県で行われる今年度の定期講習は

おそらく今日が最後だと思います。

受講者は213人、3人掛けにギッシリで、

講習だけでも既に疲労感がありましが、

考査が終了した時点ではもうグッタリでした。

今日は、阪神・淡路大震災から19年と言うことで、

震災を経験した各地で、亡くなった人々に

祈りがささげられたとの報道を多く耳にしました。

そんなタイミングで今日は、

木造住宅の耐震診断法についての講習会へ行って来ました。

木造住宅の耐震診断法は、近い将来発生すると考えられている

大規模な地震の「東海地震」対策として、

昭和51年に静岡県から始まったそうです。

その後、昭和53年には、静岡県版を基に全国版が発刊され、

昭和55年には、建築基準法の耐震基準も改訂されたのですが、

当初はあまり普及しなかったようです。

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そして19年前、1995年に起こりました

兵庫県南部地震をうけて、2004年に発刊された

『木造住宅の耐震診断と補強方法(改訂版)』が、

いよいよ全国へ普及し、使用されるようになりました。

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そして、1年半程前には

『2012年改訂版 木造住宅の耐震診断と補強方法』が発刊され、

より実態に則した使いやすいものになりました。

このような、全国版が発刊されるまで、耐震改修については、

いろいろな指針があり、バラバラの基準だったため、

どの方法で検討すべきか判断に困ることもありました。

しっかりとしたものさしが示されていることは、

とても良いことだと思います。

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私達、建築に携わる者に出来ることは、

地震被害を少しでも軽減化するよう日々考え、

業務に反映することだと改めて思った一日でした。

正月休み最終日の5日には、

『発信//板橋//2013 ギャップ・ダイナミクス』

と題された6人の作家による展覧会を観に、

板橋区立美術館まで行って来ました。

現代アートは苦手な分野ではございますが、

どの作家さんの作品も力があり、見応え十分でした。

この日が最終日だったのですが、途中NAVIが迷走しまして、

あまり時間がなく、ゆっくり見られなかったことが、心残りです。

大矢りか 立ち尽くす木

さて、その中でも今回、一番の目的は、

大矢りかさんの作品 『 立ち尽くす木 』 です。

朽ちることを表現しているこの作品に惹かれます。

大矢りか 立ち尽くす木 タテ

「廃墟ブーム」というものもありましたが、

朽ちていくその姿は多くのことを訴えかけて来ます。

それ故、皆、心を奪われるのではないでしょうか。

そして、日本人が、桜(ソメイヨシノ)をこよなく愛するのも

「散り際の美しさ」故、 似た感覚のような気がします。

朽ちることの魅力に気づくと、枯れることも素敵なことだと思えます。

松匠創美で建てる家は、いつかは地球にかえる素材を選び、

住まい手さんに愛され、朽ち果てるまで建ち続けていて欲しい

との思いで、設計をしています。

りかさん。いい刺激をいただきました。ありがとうございました。