第14回ジャパンカップのトーナメント優勝をしたのは、

株式会社ポラス暮しの科学研究所の耐力壁 『頂(いただき)』です。

トーナメント優勝をすると、その耐力壁が破断するまでの耐力が

どの位あるのかを計測する機会が得られます。

2011_1010DB

今回は、60KN(果てしなく強い壁)を目指していたのですが、

計器の不具合により、結果は判りませんでした。

う~ん、残念です。

2011_1010CP

このチームは、これまで何度も優勝をしますので、

ビスを留める位置まで、すべて計算し、

場所によって、本数も変えてベストにしてあります。

2011_1010CO

また、金物の重量をレギュレーション内に納めるために、

市販の金物や木材を加工して重量も調整しています。

2011_1010CN

この情熱が、大会を盛り上げてくれているのだと思います。

今年の戦いを見ていて、

まだまだ奥行きのある世界であることを感じることができました。

来年は、どんな戦いが繰り広げられるのでしょうか、

是非予選から観戦したいものです。

この話題に長くお付き合いを頂きまして、

ありがとうございました。

耐力壁ジャパンカップ決勝トーナメントの話題も

回数を重ね、いよいよ決勝戦です。

2011_1010CI

2011年の決勝戦は、

左、東京都市大学 大橋研究室の耐力壁『初代ユキヒロ』対

右、株式会社ポラス暮しの科学研究所の耐力壁 『頂(いただき)』

の対戦です。

2011_1010CK

結果は、準決勝でダメージを受けましたが、強さを追い求めた

『頂(いただき)』がトーナメント優勝を決めました。

2011_1010CS

一方の『初代ユキヒロ』も大健闘でした。

この足元の組み方が効果的だったのでしょうか。

2011_1010CW

金物ではなく、木製のやとい(上の写真)が

意外としっかりと利いていることを見る事が出来ました。

2011_1010DA

将来的に、プレカット(機械による加工)でこのような

木のやといで土台と柱が緊結ができるようになる日が

来るのではないかと、期待してしまいました。

もう少し、つづく。

昨日に引き続き、耐力壁ジャパンカップ決勝トーナメント準決勝、

第2試合の対戦です。

IMG_0788

左側は、トーナメント優勝を目指す、

株式会社ポラス暮しの科学研究所の耐力壁 『頂(いただき)』。

右側は、総合優勝を目指す、チーム匠

(㈱アキュラホーム+東京大学木質材科学研究室+篠原商店)の

耐力壁 『紬(つむぎ)』。剛と柔の対戦です。

2011_1010BW

結果はやはり、剛の耐力壁である 『頂』 が勝利しました。

でも、予測をしていた以上に 『紬』 は大健闘をしました。

2011_1010BX

『紬』 のダメージは、上の写真の通り、土台にめり込んだ程度で、

一方の 『頂』 は、土台にダメージを受けていました。

IMG_0792

水平変位の合計が450mmではなく、600mmだったら・・・

勝敗は変わっていたかもしれません。

2011_1010CF

お話を伺うと、ホゾ穴の中までカンナをかけてあるそうで、

施工精度にこだわった結果の好成績だったようです。