昨日に引き続き今日も、倉敷ツアーで得たことについて

書きたいと思います。

倉敷と言えば倉敷川に沿って建ち並ぶ町並みです。

正直な所、映画のセットかアミューズメントパークのような

町並みなのではないかと半信半疑で向かいました。

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実際にそこへ行ってみましたら、想像以上に美しい町並みでした。

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こんな絵になる景色を見ることも出来ます。

でも、倉敷川沿いはやはり観光地の佇まいです。

そこから一本裏へ回りますと、そこには生活の匂いのする

町並みが息づいていました。

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道幅がヒューマンスケールで、緩やかにカーブしている感じが

とても心地よい町並みでした。

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高台にある、阿智神社から町を眺めても

フィレンツェの町を見下ろした時に感動した美しさに

共通するものがあると思いました。

そこに立ってみて感じることの大切さを再確認致しました。

お盆休み前の忙しいこの時期、事務所のスタッフには

気が引けたのですが、松匠創美のコンサルタント

JOYWOWの阪本さんからのお誘いをいただき、念願かなって

倉敷へ、バイストン(倉敷帆布)さんのツアーへ参加してきました。

今週はこのツアーで得たことについて書きたいと思います。

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先ず最初に訪れたのは写真上のバイストン社の本社と

写真下が隣接してている倉敷帆布の織物工場です。

詳細はバイストンのリニューアルされたWEBサイトへどうぞ

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鶴の恩返しなどで機織のイメージは持っていたものの

機械織りを見学するのは初めてです。

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「このシャトル(写真上)でタテ糸にヨコ糸を織っていくのです」

と言われましても聴くと見るとは大違いです。

もの凄い勢いでシャトルが右へ左へと往復する動きを見たときには

愕然としました。

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これが実際に織る機械です。

そして、この機械が実際に設置されている工場空間には

ぜん息持ちの私は残念ながら足を踏み入れることを

許されませんでした。工場の中には微細な繊維が舞っていて

私には呼吸をすることできないのでした。

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とても残念なことですが、この空間で作業されておられる

職人さんたちのご苦労を肌で感じることが出来たことは

私にとってカケガイノナイ大切な経験となりました。

見学させて下さった、バイストンさんに感謝です。

ずっと以前は、年に一度はどこかへ旅に出かけていたのですが

犬と暮らし始めてからはどこへも行かなくなっていました。

でも、昨年の今頃は犬の居ない生活をしていたので

上高地へのお誘いを頂いて久しぶりに出かけてきました。

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いつも床板にお勧めしている「から松」ですが、

ちょうど黄葉して輝いている時期でした。

残念ながら、冷たい雨が降っているあいにくのお天気でしたが

美しい自然の力が脳ミソをスッカリ洗ってくれたようでした。

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湿原や湖、鴨や猿の動物達、みんな調和している感じが

バランス好く素晴らしいところでした。

* * *

今は、また犬の居る生活をしています。

でもちゃんとしつけをして、空も一緒に旅に出かけられるように

なりたいなぁと思うようになりました。

□ 松匠創美 設計 久保歩美
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