今日は、9月18日に日本建築専門学校で開催されました

木造耐力壁ジャパンカップ決勝トーナメントの話です。

今年新たに追加されたルールがありまして、

それは、壁に45センチ角の開口を空けるというものです。

このルールにより新鮮な壁による対決が見られました。

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それでは、最初の対戦からご紹介いたします。

予選1位通過の壁『メケメケ』(上の写真)は、

東京木場製材協同組合、株式会社シネジック、

東京大学木質材料学研究室による連合チームです。

オールヒノキ材で、土台のみ集成材を使用とのことですが、

さすが、東京木場製材協同組合さんの用意された

節のない素晴らしい材です。これをネジメーカーである

シネジックさんのロングビスによりしっかりと固定しています。

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対するのは、予選を7位で通過した

滋賀職業能力開発短期大学校の壁、『八龍』です。

金物などの非木材を一切使わずにカシの込み栓のみで

アカマツによる構造部材の接合部を固定しています。

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この2体、デザイン的には近しい感じも致しますが、

予選通過順位からも推察される通り、

見るからに材積に差があり、強度の違いは明らかでした。

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斜材により初期剛性はそこそこあったのですが、

その分、脆性的破壊が起こりやすいリスクもありました。

結果、柱が破断し、勝敗は決まりました。

実際の建物も筋違いが使われていますので、

建物が脆性的破壊により倒壊することがないよう

如何に粘らせるかが、大切な構造要件となります。

初戦からいい勉強をさせて頂きました。

耐力壁ジャパンカップの話は、続きます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

連休の中日、日曜日に渋谷のBunkamura オーチャードホールで

フラメンコ界きっての馨しいエトワールと称される

エバ・ジェルバブエナ フラメンコ舞踊団の公演を観に

台風18号の進路を気にしつつ、出掛けて来ました。

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この日の演目は『Apariencias(アパリエンシアス)仮面』

Aparienciasには外観、見せかけと言う意味があるそうです。

3年ぶりの来日公演、前回2014年に来日した際のことは、

こちらで少し触れております。

その難解だった前回公演の『雨』に比べますと

『Apariencias仮面』は、眉間にしわを寄せることなく、

観る事の出来る演目で、楽しめました。

特に男性たちの活躍が素晴らしく、

スペイン国立バレエ団出身のバイラオール(男性踊り手)

2人をはじめ、4人のバイラオールたちによる

コンテンポラリーで美しく切れのある動きや

カンタオール(男性歌手)の豊かな声量による歌が、

全体を引き締めてくれていたように思います。

そんな中、有機的なマントーン(大判のショール)による

エバの踊りには、うっとりとさせてもらいました。

 

明日は秋分の日、昼と夜の長さが同じになります。

これからは昼の時間の方が短くなっていくかと思いますと

寂しい気持ちに襲われております。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

9月16日、17日、18日の3連休に

今年も木造耐力壁ジャパンカップが開催されました。

今年は記念すべき第20回大会であり、

この形式での開催は、今回限りと言う事で見逃せないと思い

決勝トーナメントの行われた18日に出掛けて来ました。

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この日は、台風18号が日本列島を縦断するとの予報でしたので、

最後の今年も富士山を望むことは無理なのかぁ~と

半ばあきらめて居りましたが、朝の9時過ぎに

会場となる日本建築専門学校へ到着した時には、

写真のようにクリアな富士山をみることが出来ました。

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しかし、その後は雲に隠れて中々その姿を見ることが出来ません。

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時折会場の外へ出て、富士山が顔を出されることを

期待して見ていたのですが、刻々と雲の様子に

変化は見られるものの中々姿を現してはくれません。

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大会の終盤、やっと富士山を山頂まで見ることが出来ました。

葉山辺りからですと冬場の富士山は

クリアに見える機会が多くあるのですが、

夏場は湿度が高くあまり見る機会がないため

見慣れていないので、とても新鮮に映りました。

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赤く染まったように見えるその姿も美しいです。

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陽が沈みシルエットになっても美しいです。

最後に富士山を間近に拝むことが出来良かったです。

最終回の耐力壁ジャパンカップの様子につきましては、

少しずつ、お伝え出来ればと思っております。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。