今日は東日本大震災の起こった2011年3月11日から

ちょうど1000日と言うことで、葉山町の文化会館では、

映画『先祖になる』の上映会が行われました。

佐藤直志さん

この映画、岩手県陸前高田在住の

恐らくは自伐林家であられる佐藤直志さん77歳が

震災後に自分の森の木を自分で伐採し

自分の家を建て直すまでのドキュメンタリーです。

その上映前と後には監督ご本人による講演もありました。

映画「先祖になる」

映画についての詳しいことは、こちらの公式HPへ

内容はとても素晴らしい作品で、

木を伐採するところや家を建てる過程などなど

職業柄、興味深いシーンも多くあり、ためになりました。

そして何と言いましても、直志さんが震災に合っても

粛々と日々を過ごされているその姿に、

人が生きることの原点とは「何か」が見えたような気がします。

それともう一つ感じたこと、

それは、自然は人間を決して破滅させる事は無いけれど、

人間は人間を破滅にまで至らしめることが有ると言うこと。

個人的には、前情報などなく真っ白な状態で

作品に向き合い、自由に感じたいたちですので、

上映前後の監督の講演は聴かない方が良かったかもと、

思ってしまいましたが、

池谷薫監督、良い映画をありがとうございました。

今日も昨日に引き続き、この夏に完成しました

『大黒柱のある家』の客間兼書斎の和室をご紹介いたします。

13_07_12_大黒柱のある家 大黒柱

この家の名称にもなっておりますところの大黒柱は、

和室入口右側、2階建て部分の中心を貫いています。

材は、とても美しい6寸角のヒノキ材です。

13_07_12_hassei_L_63

そして、和室を客間兼書斎としましたのは、

単独の客間の場合、使わない部屋と化してしまう心配もあり、

空間を有効利用していただけますよう、

LDKからのつながり空間とし、造り付けの本棚を設け、

日常的に利用出来るようにしたかったことによります。

また、壁一面の本棚は、クライアントのお父様が

建て替え以前のご自身で建築された思い出深い建物から

大切に解体してくださったラワン材(その時のことはこちらへ)

を棚板に利用し、方立をスギ材で造りました。

空間に馴染み、良いアクセントとなりました。

13_07_12_hassei_L_59

さらに、和室の奥には、1坪の書斎スペースがあり、

こちらの本棚もラワン材を利用して造りました。

13_07_12_hassei_L_64

こちらは強くご要望のありました沢山のアルバムを収納できる

床下空間を利用したアルバム収納庫です。

次回は性能のご紹介をしたいと思っております。

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建てた家『大黒柱のある家』-4 はこちらです

建てた家『大黒柱のある家』-3 はこちらです

建てた家『大黒柱のある家』-2 はこちらです

建てた家『大黒柱のある家』-1 はこちらです

今日は前回から少し間があいてしまいましたが、

この夏に完成をいたしました

『大黒柱のある家』の1階をご紹介したいと思います。

13_07_12_大黒柱のある家 LDKから庭を臨む

1階は、家族が集まるスペースです。

16帖のLDKと客間兼書斎の和室、そして水廻りがあります。

13_07_12_大黒柱のある家 キッチン

LDKの北側にはオリジナルのI型キッチンを設け、

キッチンの左手奥には水廻りが配置してあります。

そして、キッチンの右手は北東の角に辺りますので、

比較的涼しい場所ということで食品庫を設けました。

13_07_12_大黒柱のある家 食品庫

また、一時は勝手口不要論も持ち上がりましたが、

最近では、各自治体のごみの分別が細分化してきており、

屋外に分別ごみ置場を設ける家庭が増えていることもありまして、

勝手口を設けることが多くなってきているように思います。

13_07_12_大黒柱のある家 勝手口

そこで、こちらも食品庫の奥には、勝手口があります。

次回は、客間兼書斎の和室をご紹介いたします。

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建てた家『大黒柱のある家』-3 はこちらです

建てた家『大黒柱のある家』-2 はこちらです

建てた家『大黒柱のある家』-1 はこちらです