今日は東日本大震災の起こった2011年3月11日から
ちょうど1000日と言うことで、葉山町の文化会館では、
映画『先祖になる』の上映会が行われました。
この映画、岩手県陸前高田在住の
恐らくは自伐林家であられる佐藤直志さん77歳が
震災後に自分の森の木を自分で伐採し
自分の家を建て直すまでのドキュメンタリーです。
その上映前と後には監督ご本人による講演もありました。
映画についての詳しいことは、こちらの公式HPへ。
内容はとても素晴らしい作品で、
木を伐採するところや家を建てる過程などなど
職業柄、興味深いシーンも多くあり、ためになりました。
そして何と言いましても、直志さんが震災に合っても
粛々と日々を過ごされているその姿に、
人が生きることの原点とは「何か」が見えたような気がします。
それともう一つ感じたこと、
それは、自然は人間を決して破滅させる事は無いけれど、
人間は人間を破滅にまで至らしめることが有ると言うこと。
個人的には、前情報などなく真っ白な状態で
作品に向き合い、自由に感じたいたちですので、
上映前後の監督の講演は聴かない方が良かったかもと、
思ってしまいましたが、
池谷薫監督、良い映画をありがとうございました。