先日の日曜日は、たっぷりとスペインに触れて来ました。

向かったのは、渋谷Bunkamura。

ひとつ目のスペインは、アントニオ・ロペス展です。

昨日、東急東横線に乗りましたら、沢山広告が貼られていました。

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久しぶりに、絵画でなければ表現することのできない

絵画ならではの素晴らしさを感じさせてくれる内容でした。

水はその瑞々しさを湛え、花はその香りを放ち、

街はそのざわめきや混沌の名残を漂わせていました。

時に、今回のような素晴らしい作品に出会うと、

絵画を盗む人たちに賛同したくなってしまいます。

ずっとそばに置いて眺めていたい作品ばかりでした。

そして、もう一つのスペインは、フラメンコです。

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2年ぶりに来日したマリア・パヘス舞踊団による

最新作「 ユートピア 」の日本初公演でした。

2年前の来日公演も素晴らしいものでしたが、

今回もその期待を裏切ることのない素晴らしい内容でした。

フラメンコ独特の腕を使った表現の豊かさ

今回は、アバニコ(扇子)も印象的に使われていました。

後半では、ギターがあって、カンテ(歌い手)が歌い始めると、

パルマ(手拍子)がなり、ハレオ(掛け声)がかって、

次第に盛り上がり、踊り手が踊り出す。

そんなスペインの街角の様子が伝わってくるような

楽しい内容でした。

4連休の前夜5月2日は、2009年に亡くなった、

故忌野清志郎さんの命日でした。

そして、この日 「忌野清志郎ロックン・ロール・ショー」 が

日本武道館で行われましたので、行ってきました。

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写真のてぬぐいは、入口でみんなに配られたものです。

早速、洗濯して、キッチンで使おうと思っています。

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当日は、錚々たるメンバーが清志郎さんの曲を

途中、機材の入れ替えのインターバルもあったりしながら、

4時間に渡って、披露してくれました。

長時間、硬いベンチ席は、腰痛持ちとしましては、

結構大変でした。

でも、さすがみなさん実力者たち、

上々の素晴らしい内容で楽しませてくれました。

でも、なんと言っても、やはり一番素敵だったのは、

最後に映像で登場した清志郎さんでした。

そして、もう目の前で歌ってくれることはないことを思い知らされ、

帰り道は、少しさみしい気持ちになってしまいました。

あの心がこの日の様に、いつまでも歌い継がれていくことを

望んでやみません。

昨日は、お休みをいただいて、上野の春のお祭り

「東京・春・音楽祭ー東京オペラの森2013ー」

その最終日のストラヴィンスキー・ザ・バレエを鑑賞に

東京文化会館に行ってきました。

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曲目は、パトリック・ド・バナ振付(世界初演)による『アポロ』と

モーリス・ベジャール振付、東京バレエ団による

『春の祭典』でした。

新作の『アポロ』は、演奏は素晴らしかったのですが

バレエとしては、正直、難しくて、よく判りませんでした。

暗い舞台上で黒い服を着た人たちが何やら動いているらしい

のですが、その動きはあまり良く見えず、

残念ながら観客の反応もイマ一つに感じられした。

休憩をはさんで、

東京バレエ団による『春の祭典』は、それは素晴らしいものでした。

地球の鼓動と、生命の蠢きが見事に表現されていて、

性の生々しさよりも神秘的な世界観が前面に感じられ、

観終わった時には、浄化されたような気さえしました。

ベジャールと東京バレエ団の相性の良さを改めて実感しました。

また機会があったら、ぜひ観てみたい演目です。