昨日は夏に建て始めたお家の引渡しの日でした。

今回もシステムバス以外は全てオリジナルで

製作させていただきました。

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建具や階段をはじめ、キッチンや洗面台、TV台やテーブルまで 。

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細かい部分ではタオル掛けもオリジナルです。

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お引渡しの日、スッカリきれいに整った現場の鍵を開けて

中へ入ったとき、フッと木の香りがするコトに気づきました。

そして、クライアントのご家族がいらっしゃった時は、

「おじゃましまーす」と言って入って来られたのですが、

その後ひと通りのご説明を終えて鍵のお引渡しが完了すると

今度は玄関先で見送っていただくことになります。

玄関の扉を閉じたその瞬間、

「自分の手を離れたんだなぁ」という寂しさがよぎりました。

どうか、これから末永く愛していただけたらと思います。

年内お引渡し予定の逗子の現場がソロソロ追い込みです。

遅れていた外壁工事も完了し、足場が外れました。

今回の外壁仕上げは黒いガルバリウム鋼板です。

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アルミサッシとガルバリウム鋼板の仕上げは、

少し無機質な印象になり過ぎるかもしれないと、

軒天井は木で仕上げることにしました。

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下から見上げると、木の部分が顔を覗かせます。

そして、外からも内部に広がる木の空間を予感させてくれて

外部と内部のいいつながりになりました。

松匠創美では家づくりの際に必ずお勧めするものがあります。

それは無垢の床板です。特に、無垢でも塗装がされていない、

無塗装のものから選んでいただいています。

樹種の選択は暮らし方やお好みによって様々ですが、

個人的には、あたりのやわらかい針葉樹(杉や松系)が好みです。

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今回、逗子に新築中の現場ではオーク材を貼ることになりました。

先週末はクライアントご夫妻自ら

一日かけて、床板に桐油の塗布作業をしました。

この作業、暮らし始めてからもメンテナンスとして

必要になることですので、家を愛していただくための

入口としても大切なことだと思っています。

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塗布し終わった床板が積み重なっている所です。

あとは大工が巧く貼ってくれるのを待つばかりになりました。

梱包をバラシながらの大変な作業、本当にお疲れ様でした。