今日も引き続き耐力壁ジャパンカップのことになります。
この話題が長く続いてしまいましたがついに決勝戦です。
決勝戦に勝ち残った壁「あやめ-Ⅱ」は、
昨年トーナメント優勝した「あやめ」の改良型です。
通し貫きと構造用合板で、足元にはLVLを使用してあります。
対する壁は、準決勝で触れました「東濃桧の壁」です。
どちらも意匠性が高く、このまま見せても美しい耐力壁です。
さすが決勝戦、中々の好勝負で見応えがありました。
変形の仕方が比較的どちらの壁も似ているところが
興味深くておもしろいと思いました。
結果、「あやめ-Ⅱ」がトーナメント2連覇を決めました。
どうも「東濃桧の壁」は、予選の対戦で桁にダメージを受けていて
そこが弱点に負荷が掛かってしまったようです。
写真に点のように見えるものは木のこみ栓なのですが
この配置も全て計算された配置になっているそうです。
木質構造の広大な世界の一端が覗けたような一日でした。