今日も引き続き耐力壁ジャパンカップのことになります。

この話題が長く続いてしまいましたがついに決勝戦です。

決勝戦に勝ち残った壁「あやめ-Ⅱ」は、

昨年トーナメント優勝した「あやめ」の改良型です。

通し貫きと構造用合板で、足元にはLVLを使用してあります。

2010_1011AM

対する壁は、準決勝で触れました「東濃桧の壁」です。

2010_1011BU

どちらも意匠性が高く、このまま見せても美しい耐力壁です。

さすが決勝戦、中々の好勝負で見応えがありました。

変形の仕方が比較的どちらの壁も似ているところが

興味深くておもしろいと思いました。

2010_1011AL

結果、「あやめ-Ⅱ」がトーナメント2連覇を決めました。

どうも「東濃桧の壁」は、予選の対戦で桁にダメージを受けていて

そこが弱点に負荷が掛かってしまったようです。

2010_1011AP

写真に点のように見えるものは木のこみ栓なのですが

この配置も全て計算された配置になっているそうです。

木質構造の広大な世界の一端が覗けたような一日でした。