今から15年前の平成12年3月に完成した家があります。
こちらのお宅では、完成から数年後に、
ご家族のお一人が車いすを使用する生活になり、
それによって床はタイヤで酷使され続けて来ました。
この度、娘さんがご結婚、お孫さんの誕生で
床の汚れが気になるとのご相談を受け、
状態を確認させていただきに伺いましたところ、
床は、まだまだ貼りかえる必要があるとは思えない状態でした。
将来はリフォームをして、二世帯同居も考えているとのことで、
今回は、灰汁洗いと汚れ落としを行うことにしました。
一昨日は、その様子を確認に行って来ました。
床材は信州のカラマツが使用してあります。
灰汁洗い液を塗布し汚れを浮き上がらせてから、
水で汚れを洗い取っていきます。
かなりの汚れが床板に付着していたことが分かります。
左側が汚れ落とし前の状況です。
中央の濡れている部分が薬剤の塗布後に洗っているところで、
右側は洗いが終わり、少し乾いてきたところになります。
乾きますと、写真右上の様に明るい色に戻ります。
すべてを洗い終え、水分の蒸発を待ってから、
後日、桐油を塗布して仕上げます。
今回使用した灰汁洗い剤は、身体への負担が少なく、
喉が焼けるようなこともなく、シッカリと汚れを落としてくれました。
汚れを溜めこまないことが一番ですが、
溜まってしまった汚れは、取り除くことが可能です。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。