昨日は現場へ行ったその足で、
現場の『事故撲滅セミナー』へ参加してきました。
建設業の労働災害を過去50年で比較しますと、
その発生状況は、80%以上減少をしているそうです。
これは、業界の努力の結果と言っていいことのようなのですが、
一方で、全産業で事故を比較しますと、
その就業者数が全体の8%なのに対して、死傷者数は、20.1%、
死亡者数では、33.6%と高い数値になっているそうです。
(平成24年データ)
この高い数値には、ちょっと驚かされます。
では、戸建住宅等建築工事の災害事故で多いものは?
と言いますと、墜落、切れ・こすれ、転倒が三大災害で、
ほぼ毎年のようにがこれらの災害が
発生事故の8割近くを占めているとのことです。
そしてこれらの災害は、ヒューマンエラーにより発生します。
しかし、ヒューマンエラーは、人間の本能によるものですので、
注意喚起するだけでは、効果が出にくいそうです。
そこで、ヒューマンエラー対策としましては、
ひとつは、ヒューマンエラーが発生したとしても、
労働災害につながらない設備的な対策をとること。
しかし、建築現場の場合、工場のように常設ではなく、
多くが仮設による設備的対策になるため、限界があります。
そこでもうひとつは、ヒューマンエラーの発生を抑制するように、
現場全体が決められた安全ルールを厳守しようとする
雰囲気をつくることが大切であるとのことでした。
講義では、具体的な事例を上げて、
いろいろな対策を教えていただきました。
より安全な現場になるよう、雰囲気づくりをして行こうと思います。