今日は、耐力壁ジャパンカップ2011の続きです。
決勝トーナメントの2試合目は写真の2体の対戦です。
向かって左が、今回最も注目を集めていた壁です。
小松組(京都大学)+安井杢の
斜格子に組んだ京都らしい数寄のデザインで
金属、接着剤等を使用していない耐力壁です。
材にスギの圧縮木材を使用しているところが特徴です。
向かって右は、東京工業大学の
格子壁で、伝統工法の接合部を用いた耐力壁です。
あえて、ありふれた格子壁で新しい可能性に挑戦したそうです。
結果は、写真では判りにくいのですが、
倒れの小さい左の壁の勝ちです。
近づいてよく見てみますと、
右の壁の土台には割れが入っていました。
今年は、金物を使っていない壁が
決勝トーナメントに多く残っていましたので、
金物を使っていない壁同士の対戦の場合には、
中々破断に至らないので、一進一退が見応えありました。
次回につづく。