■ 第36号 ■

■□・・―――――――――――――――2010年12月08日

木の家を知る・建てる・暮らす

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□こんな感じに過ごしてます・・・

こんにちは 田村です。

今年ももう1カ月を切り だいぶ朝夕は冷え込むようになりました。
そして日が沈む時間も早くなりましたので 5時半に事務所を上がる頃には 葉山は真夜中なんじゃないか!と思うほどの暗さです(笑)

私はそんな暗くて寒い夜もいいなぁと思うことがあります。

なぜなら 自転車に乗って家に帰る途中 建ち並ぶたくさんのお家から漏れてくる明りが 空気が冷たい分温かく感じられたり 光の色合いも各家々で違ったりと その家庭の生活感というか個性が出ている様で とても面白いな と感じることができるからです。

そんな時に どうして色合いの違いまでわかるようになったのか よくよく見てみると 窓にカーテンなどをかけて無いお家が増えたんだと気づきました。

中が丸見えで恥ずかしくないの?なんて思いますが 皆さんとても綺麗にお部屋を片付けていらっしゃるので 大丈夫そうです。

でも カーテンをしてないと寒いんじゃないかなぁ??・と 私の部屋の窓を思い出して心配になりました。

しかしその心配は松匠創美で仕事していて 解決することができました。

事務所1階の窓には カーテンが付いていません。夜になると 外から中が見えちゃいますが 毎日お掃除していますので恥ずかしことはありません(笑)
そして寒さといえば あまり気になりません。それは 窓に断熱性のある複層ガラスを使っているからなんです。

一軒一軒確認した訳ではないので 全てがそうとは断言できないのですが・・複層ガラスを使っているので カーテンなどして 熱が逃げないようにする必要が少なくなってきたお家が増えたんじゃないかと 暗くて寒い夜のこの時期だから ガラスの性能がよくわかったように思います。

勉強になります。暗くて寒い夜よ ありがとう。

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棟梁松田作の看板。夜になると明かりがもれて綺麗です。

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こんにちは、設計の田中です。

先日の土曜日に、湘南邸宅文化ネットワーク協議会が主催する まち歩き(逗子)とシンポジウム に参加して来ましたので
今日はその報告をしたいと思います。

湘南邸宅文化ネットワーク協議会は、歴史的な住宅や別荘を文化として残していく為に研究協議している団体です。
一般公開のシンポジウムは2003年に第1回藤沢大会が開催されてから、ほぼ1年に1回行われ、今回の逗子大会で、第9回目になるそうです。

「まち歩き」は、朝10時半に逗子市役所前に集合し、逗子の海岸近くのまち並みを見学しました。とても人気があるらしく、30人定員予定でしたが、50人集まりました。

50人で行列をつくり、昔の邸宅の石垣や、かつての松林の気配を感じながら、江戸に通じていた道を歩き、今回のメインとなっている文化財に登録されている幾つかの邸宅を見て廻りました。

中でも、文化財でありながら現在も日々の暮らしに利用されているお宅に上がらせて頂いたのは貴重な体験でした。小さなリフォームを重ねながら、かつての雰囲気を壊す事無く大切に使われている様子は、とても愛情を感じましたし、気になるほど寒く無いものでした。

まち歩きの後、14時からは「シンポジウム」です。
ここでは「登録文化財制度の現在と今後」について話し合われました。

パネラーは、文化財に登録されている住宅に住んでいる方、同じく登録されている料亭を経営されている方、文化財を観光用として運営しているNPOや
行政が参加され、文化財登録や保存、活用していくに当たってのカベについて議論されていました。

コチラでも、文化財に暮らしている方が、家の形は、暮らしの形を現わしている。日本人の暮らしならではのものです。
エコロジーで低炭素な暮らしは、決して昔の暮らしに戻るコトではないんです。
と言われていたことが印象に残っています。

松匠創美では、新築の住宅も魅力的な「まちなみ」の一部になれるものが良いのではないかと考えています。そして、長い年月を経た後、暮らす人にも、まちの人々にも取り壊すのが惜しいと愛される住宅を設計したいとも考えています。

今回参加して、愛される住宅は、暮らしと深く関わっていくコトが大事なんだと再認識しました。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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□家づくりのことば・・

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

〇ゾロ

「ゾロ」と聞いてぱっと思い浮かぶのは映画の「怪傑ゾロ・・マスク・オブ・ゾロ」または 漫画ワンピースに出てくる「ロロノア・ゾロ」の方が今時ですか?

スペイン語では「オスのキツネ」のことを言うそうですが、建築用語にも「ゾロ」がいるんです・・じゃなくて あります。

月曜朝のミーティングで「そこはゾロで・・」と言う会話を聞いた時にはその意味が知りたくて ノートの隅にメモをしました。

ミーティング後に さっそく聞いてみると「ゾロって言うのは 平らに揃っているという意味だよ。」という答えが返ってきました。

私の感覚だと カタカナよりひらがなで「ぞろ」と書いた方が 何故だか「あぁ~なるほど。」と納得してしまうような気がするのは「ぞろ目」と言う語源が由来だと教えてもらったからでしょうか?

「ゾロ」の他にも「ツライチ」と言ったりするそうで 漢字では「面一」と書くので「ツラ」と言っても現場では通じるんだそうです。

〇ぞろ 建具などの仕上げ方法で、2つの部材が段差のない表面が揃った納まり方。

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい
有限会社 松匠創美

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