今日は、2015年9月に完成をしました
『乗務員室のある家』完成写真、8回目のご紹介になります。
既にご紹介をさせていただきました乗務員室の入口のある
2階ホールには、吹き抜けを設け、
その上部に取付けられたシーリングファンによって、
1階と2階の空気を上下に動かします。
更に2階の各部屋は、ロフトを介して
トイレを除く全ての空間がつながっているため、
建物全体の空気がすべて緩やかにつながる計画です。
吹き抜けから1階を見下ろしますと棚が見えます。
それでは、1階へ降りて棚のご紹介をいたします。
先程の棚は、列車の網棚を復元したものです。
古い列車の棚受金物をお持ちだったクライアントさんと
鉄道博物館で実際にその金物がどの様に使用されていたのか
実物を見て、恐らくこんな感じだったのではと
復元してみたものです。
古い鉄道の雰囲気を目指して、上げ下げ窓を設け、
壁に木の装飾して、着色もしてみました。
実際に使用されていたコレクションのボックスシート
と、それを真似て製作させて頂いたボックス席を置くと
随分と雰囲気が出てきます。
建物は、シンプルな外観をしていますが、
木製のフェンスは、線路との境に設けられている
コンクリート製の鉄道柵をイメージしたデザインです。
駐車場の屋根も古い木製の鉄道駅舎の屋根を模した
デザインになっています。
8回に渡りご紹介をして参りました
『乗務員室のある家』は、建物としての基本性能、
耐震性、断熱性、耐久性などを担保しつつも
随所に鉄道マニアのご主人のこだわりが散りばめられた、
特徴的な建物になりました。
これから末永く愛される家であって欲しいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。