大型連休中にラ・フォル・ジュルネTOKYOへ
有楽町に向かった日、その前に足を運んだのが、
お隣、三菱一号館美術館で開催されていました
『ルドンー秘密の花園』展です。
ルドンと言えば、これまで版画のイメージしかなく、
漫画家の水木しげるさんがゲゲゲの鬼太郎の
目玉おやじのヒントにしたとも言われる
黒の時代に描かれた目が印象的な作品群の重い世界感から
積極的に作品を見たいと思ったことのない画家でした。
しかし、今回勢揃いした晩年の作品群は、
幻想的で独自の世界感はそのままに
夢の世界のような空気感があり、
これまでのイメージを一蹴するものでした。
60歳代にドムシー男爵の依頼で食堂の壁へ描いた
16点の作品が今回はすべて展示されていました。
ただ、伊藤若冲の動植綵絵の時のように一室にまとめて
展示されているわけではなく、
並び順も食堂の壁に描かれた順ではないことから、
食堂の空間をイメージすることが難しく
出来れば食堂の空間に近い環境で観たかった・・・。
ただ、縮小版の写真で食堂を再現した部屋がありましたので、
この部屋の後、もう一度実際の作品の展示まで戻って、
鑑賞することで、何とかルドンの意図する所を
感じることが出来たような気がします。
独特の色使いと色の重ね方に魅了されました。
期待以上に素晴らしい作品に大満足のルドン展は、
今週末まで開催されています。
どうぞ、良い週末をお過ごし下さい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。