早いもので今日から12月ということで、

今年もやり残しそうなことの山を目の前にして、

気持ちが焦るばかりです。

少しでも減らせるよう残り1ヶ月頑張りたいと思います。

今日は受講から既に1ヶ月も時間が経ってしまいましたが、

地震津波被害・耐震診断・耐震補強の講習会

第2回「近年の地震被害」について、ご紹介したいと思います。

IMG_1456

地震データが取れるようになりましたのは、

1978年に発生をしました宮城県沖地震からです。

そして、近年の代表的な地震のひとつ兵庫県南部地震が

発生をしましたのが、1995年になります。

早朝の発生と言う事もあり、公共性の高いRCの建物での

人的被害は少なかった印象ですが、高速道路が横倒しになったり

ビルの中層階が潰れている様子を目にした時には、

たいへん大きなショックを受けました。

 

この地震で大きな被害を出した木造住宅を

建築された年代を推定し大まかに分類、集計してみますと

建築基準法の耐震基準が大改正をされました

昭和56年以降の建物では、大破した建物は

1割程度に抑えられているのに対し、

新耐震以前の建物では、8割が大破だったと言う事が判り、

ここだけを比べましても改正の効果が感じられます。

更にこの地震を受け、耐力壁の配置に関する基準や

金物の取付方法の基準が設けられることとなりました。

IMG_0995

日本列島は活動期に入ったと言われますが2000年以降、

2000年10月6日 鳥取県西部

2003年7月26日 宮城県北部

2003年9月16日 十勝沖

2004年10月23日 新潟県中越

2007年3月25日 能登半島

2011年3月11日 東北地方太平洋沖

2016年4月14日、16日 熊本

と立て続けに被害の発生する地震が発生しております。

IMG_1398

今回の講師である静岡大学大学院 安井基さんは

「地震被害とは人災である」と、

人間が造った建物や工作物が地震により壊れることにより

地震被害が生まれているのだからと...

住宅は、雨風や暑さ寒さから住まい手ご家族を守る一方で

地震被害を生み出す可能性を含んでいると考えますと

被害を出さないように最大限の努力をする必要性を痛感します。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

12月最初の週末、どうぞ有意義にお過ごし下さい。