今日は床材のグレードや貼り方についてご紹介したいと思います。
先日ご紹介をしました桜(チェリー)の床材は、
輸入品のラスティックグレードの材で、
赤身、白太、節部分を加工場でランダムに継ぎ合せ、
一定の長さの板状にした定尺の床材です。
今回は寸法精度が比較的良く、施工性も良好で、
豊かな表情は、クライアントさんにも
たいへん気に入っていただいています。
こちらは同様のラスティックグレードのナラの床材です。
接ぎ目のない、長さがまちまちの材で乱尺と呼び、
大工が杢目や加工の具合(巾や厚さ実の具合等々)をみて
貼ります。そのため定尺のモノに比べると手間がかかり、
仕上がり具合に腕の差が出やすいのですが、
リズミカルで表情豊かに仕上がります。
また、ナチュラルグレードは、白太や節が少なく
大人しい杢目の部分のみの床材を言います。
そのため仕上がりは、とても落ち着いたやさしい表情になります。
下の写真は、床材として、世界中で最も多く使用されていると言う
オーク材のナチュラルグレードで継ぎ目のない定尺の1枚物です。
また、最近ご要望が多くなっている床の貼り方に
ヘリンボーン貼りと言う貼り方があります。
45センチ程度の短い材を斜めにずらしながら貼る方法で、
この貼り方、1年の中で気温差、湿度差が大きい日本では、
暴れが出やすいということがあり、
少々段差が出ても問題ない土足使用でない場合には、
寸法安定性の高い材を使用することがおすすめです。
ひと口に無垢の床材と言いましても様々です。
お好みはどんな感じでしょうか。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。