■ 第41号 ■
■□・・――――――――――――――――2011年03月02日
木の家を知る・建てる・暮らす
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□こんな感じに過ごしてます・・・
こんにちは 田村です。
私の母は「ご飯を食べにいかない?」と誘っても「嫌だぁ。」と言う人です。ただし「鰹(かつお)のお蕎麦を食べにいかない?」と誘うと「行こうっ。」と 嬉しそうに返事をします。
外食を好まない母の唯一のお気に入りのお店 蕎麦処「鰹」さんは葉山の住宅街の中にあります。
お蕎麦は「好みが人それぞれ違うなぁ」と思う食べ物なので 紹介するのに少し戸惑いもありますが こちらはお蕎麦が美味しいのはもちろんのことですが 美味しいお魚やお鮨も食べられるんです。
(真あじのお鮨です菜の花が添えられていました♪)
そもそも 葉山では有名なお鮨屋「魚寅」さんの元女将さんと その娘婿さんが都内のお蕎麦屋さんで修業を積んだ後に 開かれたお店で 開店当時には有名な女優さんから贈られたお花が飾られてあったのを覚えています。
「魚寅」さんは高級なイメージがあって 実は1度も行ったことがなかったので「鰹」さんも敷居が高いのでは?と思っていましたが家族経営なのかアットホームな雰囲気で 私も母もすっかり気に入ってしまいました。
2度目にお邪魔した時には女将さんは もう顔を覚えてくれていて 「お嬢 元気だった?あらっ そのストール洒落てるねぇ~。」と嬉しいことを言ってくれたりします。。
80歳代とお見受けしますが 素敵なお着物姿で 背筋もピンとして明るくとてもお元気です。
先日 また母と2人でお昼を食べに行ったところ 大抵はお蕎麦とお鮨を食べてお腹がいっぱいになってしまうのですが 今回は〆にとデザートを注文してみました。
メニューには「白玉クリームぜんざい」が定番として 用意されているのですが「甘い物はなにがありますか?」と伺うと『「桜のプリン」「お茶のプリン」「苺ゼリー」が今日はあるよ』とのこと。
品数が色々ある事にちょっとビックリしながらも私は「苺のゼリー」を 母は「白玉クリームぜんざい」をお願いしました。
お蕎麦屋さんの洋菓子ってどんなものなのか ワクワクしながら待っていると 鮮やかなピンク色したお皿の上に 真っ赤に熟した苺が入った キラキラ輝く透き通ったゼリーが運ばれてきました。
とても綺麗な色合いに しばらく私も母も うっっとりしてしまうほどでした。
見た目同様に お味もとても上品で ゼリーにかかっているソースには蕎麦の実がふりかけられていて それが香ばしくアクセントになっていました。
苺のシーズン中 必ずもう一度食べに行かなくちゃ!と思っています。
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こんにちは、設計の田中です。
先日、松匠創美の建てた家の「光が差し込む明るい家」へ2年振りに伺ってきました。
数年経って、無垢の木がどのくらい変化しているのか、新築当時と生活が変わって、今はどんな暮らし方をしているのか。
今日は、そんなことを書いてみようと思います。
「光が差し込む明るい家」は、2004年に竣工した2階建ての住宅です。当初、ご夫婦+子供が二人の家族構成でしたが、現在は、お子さんが
二人とも独立されて、ご夫婦二人で暮らしています。
内部に使用した樹種は、床の仕上げが、ロジポールパインの無垢のフローリングで階段の踏板は、飫肥杉という宮崎県の杉です。階段の手
摺や窓枠等は栂です。
ロジポールパインのフローリングは、柔らかく、白っぽい色味の木ですが、白っぽい木も6年半の間に、経年変化し、徐々に飴色になり始めて
いました。
材の収縮具合は、床暖房が入っていないこともありますが、床目地の隙間に米粒が落ちない程度で、無垢の木としては通常の乾燥収縮でした。
階段の踏板の飫肥杉は、赤身のある柔らかい木材です。
元々の色が濃いので、経年変化は目立ちませんが、毎日の使用で艶やかになってきていました。
手摺に使った栂の色味は黄褐色と言われています。
手摺は、素手で触れる部分なので、艶やかになり、飴色っぽくなってきています。
ご主人も「思ったより、いい色になって来たよね」と喜んでいる様子でした。
完成から6年半ですが、「光が差し込む明るい家」の木は、着々と年代を積み重ねていっていました。
また、子供が将来巣立つ事を想定しての小さめの子供部屋も今回は見させて頂きました。
ひとつは納戸になっていて、もうひとつは、ご主人の趣味のギターの練習部屋へと変わっていました。
設計の時に想定していた、家族の変化に合わせて変わっていく部屋の使い方を見れたのは、僕にとって、とても嬉しいことでした。
設計:久保歩美・田中伸二
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□家づくりのことば・・
私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。
〇根太天井
事務所は 職場でもあり モデルハウスでもあります。
クライアントさんとの打ち合わせの時 松匠創美の家づくりを直ぐに体感していただけるんです。
お家を建てることを検討されているクライアントさんの中には 小さなお子さんを一緒につれていらっしゃる方もいます。
ご両親がお話をされている間 私はお子さんと一緒に2階にあがって遊ぶのですが その時 思った事があります。
どの子も まずは2階に上がるとリビングの回りを踊るように動き回りながら 昨日あった出来事や 好きなアニメのお話を楽しそう
にしてくれます。
しばらくすると 今度は床に座ってみたり寝そべってみたりと とてもリラックスした状態に。
その時は 声には出しませんが「この床きもちいいなぁ~」と顔に出ているようにも思えます。
2階の床は 無垢の杉の木を敷いています。裸足で歩くと解りやすいのですが 寒い冬の日でも柔らかみがあって冷たさを感じません。
元々の木のぬくもりと 1階の床暖房からの温かい空気がほんのりと伝わってきます。
「1階の天井と2階の床の間には距離があるから 熱は伝わらないんじやない?」と思うのですが 事務所では梁の上に張った1枚の板が2階の床と1階の天井を兼ねているので 温かい空気が天井に当って その熱が床にじんわりと残るようです。
そう言った床を「根太天井」と言うそうですが 松匠創美ではよく「敷き天井」と言っています。
板一枚の床(天井)なので温もりの他にも 人の気配が感じることができ 1階で打合せをしているご両親も 上でお子さんが歌を唄っていたり 元気に遊んでいたりするのをうかがえるので安心なのではないかなぁ と思いました。
おやつににと持ってきたお菓子は こっそりと食べられないのが玉に瑕ですけれどもね。
○根太天井(ネダテンジョウ)=踏み天井・敷き天井とも言う。2階床の裏を天井として扱ったもので床板と根太が見える形式の天井。
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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆
出会い・つながる・木の住まい
有限会社 松匠創美
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▲身近な写真と共にブログ更新中
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