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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木で注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】 こんな感じに過ごしています 「森山神社の土曜朝市」

【2】 家づくり雑記帖 「 監理と管理 」

【3】 家づくりのことば 「 タテグ 」

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【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

2月の祝日は 珍しく土曜日でした。
私は通常土曜日は出社していますので その休みを利用して 御用邸近くの森山神社で(毎週土曜の午前中に)開かれている「土曜朝市」へ行って来ました。

朝市とは神社の参道脇に 葉山やその近郊のお店や農家さん 作家さんたちが時間の都合がついた土曜日にお店を開くマーケット(市場)です。

おのおの都合がついた土曜日に出店する・・というゆる~いマーケットですので「今日はどのお店がでているのかな?」と前もってチェックするのもいいですし 行き当たりばったりを楽しむ!という(お客さん自身も)おのおのの楽しみ方ができるのが葉山らしい気がします。

私がおじゃました時には 葉山のWakka(古道具)さんやTHE FIVE BEANS(珈琲豆)さん 三崎/三浦市のMP(カフェ)さんや たかいく農園(無農薬野菜・現在は三重県に移転)さんなどの店舗を構えているお店が出店していたり てぬぐいりんりん(てぬぐい・風呂敷)さんや 手すき和紙の端切れを使った手造り封筒を扱った夫婦のお店など とくに店舗を持っていない作家さんの作品なども並んでいました。

小さいマーケットなので お店の人もお客さんものんびりとした雰囲気の中 気兼ねなくゆったりとお話をしながら1店舗づつ進んで行くと テーブルの上に沢山のポストカードや写真を並べているお店がありました。

背のすらっと高い初老の男性が「私が撮った葉山の風景などを ポストカードや写真集にしたものです。」と説明しながら どうぞとポストカードの束を見せてくださいました。
そこには 海岸や山の木々など確かに見覚えのある葉山の景色が映っていました。ですが いつも見ているはずなのに 初めて見た景色のような感覚に包まれた写真がとても気に入ってしまいました。
10枚入りのものを「頂きます!」とお願いすると「実は今日初めて出店して 初めてのお客さんです。」と嬉しそうに「これもどうぞ。」と猫と老人が触れあっているほのぼのとした写真のカードを おまけして下さいました。

ポストカードをめくってみると 隅の方に“photo by Shoji Satoh ”と“ありがとう”という文字が並んでいました。

おまけしてもらえたこともひっくるめて 素敵な作品とその作家さんに出会えたことがとても嬉しくて その日はずっと心がぽかぽかと温かい一日になりました。

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お天気の良い土曜日の朝 都合が合えばお散歩しながら覗いてみてください。

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【2】「 監理と管理 」

こんにちは、設計の田中です。

先日、松匠創美へ見学に来てくださったお客さんが「家造りではカンリが大事だと考えている」と仰っていました。
実は建築業界の「カンリ」には2通りあるのを皆さんはご存知でしたでしょうか。監理と管理、それぞれ漢字の一部をとって「サラカン」「タケカン」と呼んでいます。二つの「カンリ」の意味の違いは、役割の違いでもあります。今日はこの「カンリ」について書いていこうと思います。

先ほど、「サラカン」の監理と「タケカン」の管理は役割の違いと書きました。簡単に言うとサラカンの監理は建築士の仕事で、タケカンの管理は現場監督の仕事です。通常、家を建てるときには設計・工事監理契約を設計事務所と交わし、工事請負契約を工務店(工事業者)と交わします。
そして設計・工事監理契約のもとで建築士が「監理業務」を、工事請負契約のもと現場監督さんが、「管理業務」を行い工事を完成させていくのです。具体的に2つの「カンリ業務」がどう違うのか説明したいと思います。

建築士の行う監理は、契約書では工事監理となっています。
建築士法によると、工事監理とはその者の責任において工事を設計図書と照合し、それが設計図書のとおりに実施されているかいないかを確認することをいう。とあります。
例えば、何らかの原因で図面通りに工事が進んでいない箇所を発見した場合は、工事業者にそのことを指摘します。もしも工事業者がそれに従わない場合は施主に報告することも業務の一部です。

一方現場監督の行う管理は、施工計画を立てて、その工程の管理や技術上の管理、品質の管理や安全管理、予算の管理や近隣との調整など行うことを言います。例えば、設計図面に描かれている方法で施工することが品質維持の上で適当でないと判断された時は、工事監理者である建築士に通知することになっています。

このように工事では、ある一方では図面通りに家が完成するようにとクライアントと契約した監理者が、また一方では同じくクライアントから、無事に予算内で事故無く家を完成するようにと契約した工務店の管理者(現場監督)が意見を出し合いながら家を無事に完成させていきます。

では、松匠創美のような設計施工を行う会社はどのようになっているのでしょうか。
やはり同じく、設計工事監理契約と工事請負契約とを別々に結びます。

松匠創美の場合は、まず設計工事監理契約を結ばせて頂きます。そこで使用する建築設計・監理等業務委託契約書類は、民間連合協定で作成されているものです。

基本設計、実施設計を終え、見積、金額調整が終了すると今度は工事請負契約を交わして頂きます。そして、ここでも民間連合協定で作成されている工事請負契約書をそのまま使用します。

設計施工の会社では、このようにそれぞれの契約をそれぞれの立場の人間と結び、それぞれが「カンリ」という役割を果すことになります。

カンリ業務に関しては、クライアントの方々が心配になるような噂やニュースを聞くことがあるかもしれません。皆さんが心配されているのも、業務の内容や契約書の内容ではなく職務を全うしてくれるかどうかだと思います。
あらためて、松匠創美では工事監理や現場管理双方が切磋琢磨し、誠実に努めて行きたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○タテグ

前回のメルマガで 葉山のカフェ・DAYs386さんを紹介する話を書いている時のことです。文章(内容)が間違っていないか おかしくないかを久保にチェックしてもらうと「ココがおかしいよ。」と声がかかりました。

それは お店がどんな雰囲気の作りなのかを書いた箇所で使ったことばでした。お店の正面には古い木製の大きな窓があります。それらを“いい具合”に伝えたかったのと ちょっと知った振りをしたくて『~通りを見渡せる大きな古い建具(タテグ)の窓など~』と書いてみたのです。

『建具の窓』・・は『扉の窓』と言っているのと同じ事だよ。と久保に教えてもらった時は もう恥ずかしくてどうしていいのかわからず まごまごしてしまいました。私は建具の事を勝手に 木製の製品の事だと思っていました。“古い木でできた窓”だと言うことを伝えたくて 建具 と使ってみたのですが・・えらい勘違いでした。
その思い込みはどこからきたのか?考えてみたところ 障子を建具と言うことを知っていたので 「障子=木製」となって「木製(木でできた物)=建具」と納まったようです。

建具とはドア(扉)や引き戸に 私も知っていた障子(しょうじ)やふすまなどの家の開口部分の枠も含めた 開閉できる可動部分の事を指すそうです。

ちなみに木製限定ではありません。本当にお恥ずかしいお話でした。

○建具(たてぐ)
=[1]建築の開口部にあって開閉の可動部分と枠の総称。
[2]伝統的な和風建築では“ふすま・障子・戸”など、可動またははめ込みの部分をいう。
(建築学用語辞典 岩波書店より)

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい
有限会社 松匠創美

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■ 第34号 ■

■□・・―――――――――――――――2010年11月10日

木の家を知る・建てる・暮らす

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□こんな感じに過ごしてます・・・

こんにちは 田村です。

今月の3日(水)は文化の日 各地で色々とイベントが開かれたと思います。

葉山では森山神社(御用邸近く)境内で “葉山たきびマーケット”(現在HP削除済)という 葉山周辺のお店や農家の方たちが集まったイベントが開催されました。
なんでも Twitter上で「マーケットしませんか?」と言う つぶやきから始まったというこのイベント 主催者も特に決まっていなかったそうで・・・なんともゆるりとしたところが葉山らしい感じです。

私の知り合いも何人か出店していましたので 遊びに行ってみました。

森山神社は 葉山では森戸神社(森戸海岸近く)の次に知名度がある神社なのですが 普段はとても静かでひっそりとした所なんです。
あまり大々的に告知をしていなかった様子なので ちゃんとお客さんが来ているのかなぁ と心配を勝手にしていたのですが 境内に着いてみると どこにお店があるのだろう?と一瞬迷うくらい 沢山の人で溢れかえっていました。

松匠創美で新築中のクライアントのご夫婦も 建築現場を確認しに来たその後に足を運んだという事なので 告知は上手く広がっていたようです。

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以前紹介しました葉山の「ARAHABAKI]さんも小皿や箸置き、裂き織りバックなどなどひっさげ出店していて かのさん(店主)に声をかけると「開始前からお客さんが沢山来てくれてびっくり!」ととても嬉しい声をあげていました。

お天気も良くて気持ちのいい空の下 たきびマーケットと謳っているように 境内広場の真ん中に焚き火を囲み おしゃべりしたり コーヒーを温めたりとお客さん達ものんびりと楽しんでいるのがうかがえました。

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その焚き火担当の「3knot」寒川さんにも挨拶すると「いやぁ~すごいでしょ~。」と 忙しいながらも大成功な事に いつにも増してのニコニコ顔でした。

そんな中人負けしそうになりましたが(笑) お目当ての「artless」まりこさんのお菓子(栗が入ったガトーショコラ)と ARAHABAKIさんでは大江憲一さんの土鍋。その他にりんごジュースにウールのショールなどを手に入れて 私も大豊作のイベントでした♪

次の日のTwitterや寒川さんのブログには「1000人ほどのお客さんが集まったのに ゴミ掃除は15分ほどで終わりました!」と書かれてありました。
マイカップ、マイ箸、マイ皿持参で ゴミは持ち帰りを皆で実践した結果だそうです。

私は出掛けた時間がちょっと遅くて ご飯を食べるチャンスを逃してしまい実践できませんでしたので 来年をとても楽しみにしています。

(写真は撮り損ねたので、寒川さん撮影のものを送っていただきました。ありがとうございます!)

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こんにちは、設計をしている田中です。

前回は、長期優良住宅と大規模木造建築に対する国の予算の話題に触れました。
今回は、長期と言う点と大規模の木造のつながりで世界最大の木造建築と世界最古の木造建築の話しを書こうと思います。

実のところ、この二つは日本にあります。

世界最大の木造建築は東大寺大仏殿、世界最古は法隆寺です。

現在の東大寺大仏殿は棟までの高さが約49m。
建築の世界では、31mを超えると消防隊の梯子車も届かない高層建築物といわれています。

この高さは、ギリシャのパルテノン神殿など比べ物にならず、ニューヨークの自由の女神の台座からトーチまで高さを超えパリの凱旋門とほぼ同じ高さです。
周囲に高さを比べやすいものがあると良いのですがこれはかなりの大きさです。

もう一つの、世界最古の木造建築の法隆寺は、今から1300年程むかしに建てられたものだそうです。

ロマンチックなことを言うようですが、星が生れる瞬間の光と言われているオリオン座大星雲は地球から1300光年の距離にあるそうです。
法隆寺とオリオン座大星雲は同世代なんです。

そんなオリオン座大星雲を見ることが出来なかった1300年前には、誰もが知っているピサの斜塔やディズニー映画にもなったノートルダム寺院は、まだまだ建っていませんでした。
ヨーロッパの建築史の中でも同年代として紹介できる有名建物を探すのが難しくなるくらいです。

世界最大と世界最古の木造建築が日本に建っているなんてとても誇らしいことだと感じています。
世界に誇れる木の文化を今後も繋いでいきたいとも感じています。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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□家づくりのことば・・

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

〇束

「次のメルマガ(の言葉)は、何にするの?」と、田中に尋ねられました。

発刊日が近づくと私は「○○の事を書きたい。」と言って、久保などに相談をするのですが、今回はなかなか思いつかずにいたので、気にしてくれたようです。

そこで「最近(伝票で)目にした鋼製束(こうせいつか)が気になるんですけど?」と答えると「そもそも鋼製束の束(つか)って何のことかわかる?」と聞かれました。

「えっ 束ってだけの言葉があるんですか??私が調べたら、床束(ゆかつか)って床下に使う部材があると書いてあったんですけど・・。」と言うと「ホラ あそこ。」と吹きぬけの上の方を指さして「梁と天井の間に短い柱があるでしょ。あれも束だよ。」と教えてくれました。

「えへぇ あれもそうなんですかぁ??」と あんぐり口を開けて眺めていると 天井にあるのが「小屋束(こやつか)」で、梁の上に立てて屋根の重みを支え受けているんだよ。鋼製束などの床束は、床下で床にかかる重みを支え、その重みを地盤に伝えているんだ。」と教えてくれました。

その他にも色々な箇所で使われているという事だそうですが 家が完成してからはほとんど見る事ができない束は 小さい(短い)ながらも人知れず頑張っているところなんか、まるで私みたいじゃない?!と、とても親近感が湧いてきちゃうのでした。

束(つか)=木造建築の短い垂直の部材をいう。

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆
出会い・つながる・木の住まい
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