今日は、15日(月)まで東京国際フォーラムの

ロビーギャラリーにて開催されおります

『j-CULTURE FEST  にっぽん・和心・初詣』の

展示が素晴らしかったので、ご案内したいと思います。

明治改元(1868年)から150年の節目と言う事で、

日本の宮廷文化についての展示になっています。

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源氏物語の中から、「六条院行幸」の場面を1/4模型で

具現化したものです。

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吹抜屋台とは、平安・鎌倉時代に描かれた絵画に見られる

技法のひとつで、室内を描写する時、天井を描かずに、

上から見下ろすように俯瞰で描く技法のことです。

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吹抜屋台が模型で具現化されていて実際に上から覗けます。

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美しい十二単衣「紅紅葉かさね」は紅葉する木々の色を表した

かさね色目。10月、11月頃に着用したものとのこと。

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左は「卯の花かさね」初夏に白い花を咲かせる卯の花を

表したかさね色目。

右奥は「花橘かさね」橘の木が春を迎えて色濃く葉が色づき

初夏には白い花が咲き、やがて朽葉色の実を実らすという、

橘の木を1年を通して表した色目。

どちらも4月、5月頃に着用したものとのこと。

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どんな染料を用いていたかも展示されています。

こちらは黒の染料、矢車五倍子。

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平安時代の食事の様子も見ることが出来ました。

サラ~と見るつもりでしたが、思いの外内容が濃くて

すっかり釘付けとなり、見入ってしまいました。

お近くに行かれる方は、ご覧になってみて下さい。

大雪の地域もあり、大変冷え込んでおりますので、

どうぞ暖かくして、良い週末をお過ごし下さい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

近年、お正月はニューイヤーコンサートへ足を運ぶことが

恒例のようになっていたのですが、今年は趣向を変え、

ニューイヤーコンサートはEテレで楽しみまして、

向かったのは、東京国際フォーラムです。

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j-CULTURE FEST  にっぽん・和心・初詣

は、にっぽんのお正月を楽しもう。というイベントです。

ここでは、伝統芸能の第一人者による公演が行われており、

東儀秀樹 源氏物語音楽絵巻 ~儚き夢幻~

を鑑賞してきました。

東儀さんの笙や篳篥(ひちりき)、古澤巌さんのバイオリン

塩谷哲さんのピアノ、花總まりさんの語りと歌に

尾上菊之丞さんの舞踊でつづられる、源氏物語絵巻

ひちりき、バイオリン、ピアノの相性は素晴らしく、

上演時間70分と短い時間でしたが、堪能致しました。

この公演では、デジタル映像表現による演出もされていて、

音楽とデジタル映像表現の相性は良く思えましたが

舞踏とデジタル映像表現の相性は、微妙に感じました。

ビジュアル表現同士で、相乗効果と言うよりは、

寧ろ、打ち消し合ってしまっているような印象でました。

尾上さんの舞が素晴らしかっただけにちょっと残念な気がします。

それでも日本の伝統芸能が西洋の楽器や最新の技術と融合し、

一般に馴染み易いものに進化し受け継がれていくことに

期待したいと思いました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今年が終わってしまわない内に11月に行われました

ウォン・ウィンツァン ピアノコンサート

with 金子飛鳥ストリングス

のことについて触れておきたいと思います。

会場の浜離宮朝日ホールへは今回が初めての訪問でしたが、

文化の香りのする良い雰囲気のホールでした。

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ウォン・ウィンツァンを聴くようになったのは、

1996年頃ですので、もう20年位前になります。

知人に勧められ生の演奏を聴きに行き、

瞑想のピアニストと呼ばれている通り、

内へと染み込むようであり、悠久の遥か彼方へと

飛んでいくような不思議な世界に惹かれました。

時折、今回のように生の演奏を聴きに行く傍ら、

日常生活の中でもEテレ「こころの時代」や

NHK「目撃!にっぽん」のテーマ曲などで

触れる機会も多くあります。

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そのウォンさんが今年の春、佐野元春さんとの共演で

アンプリファイド・ヴァイオリンの素晴らしい演奏を

披露して下さった金子飛鳥さん率いるストリングスと

共演されるとのことでとても楽しみに出掛けました。

金子飛鳥ストリングスは金子飛鳥さんに加え、

第一ヴァイオリン5名、第二ヴァイオリン4名、

ヴィオラ3名、チェロ2名、コントラバス1名の構成。

このくらいの人数ですと、一人一人の奏でる音の違いが、

自分のような素人にも分かり、とても楽しく聴くことが出来ました。

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座席が最前列中央とある意味、恵まれておりましたが、

ウォンさんの手元は見えず、欲を言えば少し残念でした。

ウォンさんこのホールでのコンサートは今回が最後とのこと。

来年からは、また少し違ったアプローチで

楽しませてくれるそうです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。