またまた大平宿のお話。

夜会公演として「黒田人形浄瑠璃」を見ることができました。

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飯田市に元禄年間から一度も途絶えることなく

約300年も伝承されている人形劇。

国指定重要有形民俗文化財になっています。

驚くのは、プロの劇団があるわけではなく

一般の市民の方々が週に一度集まって

伝え継いでいるということです。

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終演後は人形の動かし方を教わったり、

とても貴重な体験をすることができました。

昨日に引き続き大平宿の話題です。

今回宿泊をしたのは、からまつや(↓写真)でした。

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そして、2日目はからまつやの建物実測体験をしました。

からまつやは、平成3年に改修をしているのですが

その際、詳細な実測図が作成されています。

そこで、その後どのように建物は変化しているのか

柱は更に倒れているのか、床は沈んでいないかなど

今回実測をした結果と比較をしました。

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また、もう一軒、三河屋(↑写真)も実測をしました。

三河屋は今回初めての調査でしたので

間取りを計測し、柱の倒れや床のレベルについて

現在の状況を実測しました。

残念ながら半分崩れ始めているような状態で

宿泊ができるような安全な建物ではありませんでした。

それでも、どのような状況によって

現在このような状態に傾いてしまっているのかなど推察でき

とても興味深い体験となりました。

念願の大平宿へ行ってきました。

大平は長野県の南端に近い飯田市にあります。

とは言いましても、市内とは名ばかりの山中にある弧村です。

この土日、長野地方は記録的な豪雨で

本当に辿り着けるのか不安になるほどのところでしたが

運転手に恵まれ無事到着することができました。

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大平宿は、江戸時代中頃に茶屋宿として始まり

その後木地師の一統が入植し

大正時代以降は通常の山村として推移しましたが

残念なことに1970年集団移住となってしまいます。

その後現在に至るまでは、ボランティア活動を中心とした

自主的運動により、保存、修復されているのです。

詳しくは、http://sb-jin.seesaa.net/article/120785494.html

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今回は、毎年8月の初めに開催されている

大平建築塾に参加をしてきました。

宿の掃除、障子紙のはりかえや建物の周辺整備を行い

民家の生活を体験しながら建築も学べるというものです。

2日間の参加でしたがとても価値ある体験ができました。