今日も引き続き、倉敷で得たものについて書きたいと思います。

バイストン社のツアー1日目の夜は

美しい倉敷の町並みづくりに深くかかわられて居られる

建築家の楢村 徹さんのお話を聴く会がありました。

 楢村 徹さんの倉敷建築工房へはこちら⇒

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写真は楢村 徹さんが再生を手がけられた「吉井旅館」です。

直接お会いして話を伺うことができたことは、

得るものの多い、大変に有意義な出来事でした。

その際、「建築家は思想を持っているけれど、

それを実践する戦略を持っていない人が多い。

若いうちは兎に角、実践を積み重ねることで

実績をつくることが何より大切」

とおしゃられる言葉には、

実際に実績を積み重ねて来られた結果に裏づけされた

確信が感じられる力強さがありました。

一歩一歩進むことが大切なのだと胸に刻みました。

昨日に引き続き今日も、倉敷ツアーで得たことについて

書きたいと思います。

倉敷と言えば倉敷川に沿って建ち並ぶ町並みです。

正直な所、映画のセットかアミューズメントパークのような

町並みなのではないかと半信半疑で向かいました。

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実際にそこへ行ってみましたら、想像以上に美しい町並みでした。

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こんな絵になる景色を見ることも出来ます。

でも、倉敷川沿いはやはり観光地の佇まいです。

そこから一本裏へ回りますと、そこには生活の匂いのする

町並みが息づいていました。

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道幅がヒューマンスケールで、緩やかにカーブしている感じが

とても心地よい町並みでした。

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高台にある、阿智神社から町を眺めても

フィレンツェの町を見下ろした時に感動した美しさに

共通するものがあると思いました。

そこに立ってみて感じることの大切さを再確認致しました。

お盆休み前の忙しいこの時期、事務所のスタッフには

気が引けたのですが、松匠創美のコンサルタント

JOYWOWの阪本さんからのお誘いをいただき、念願かなって

倉敷へ、バイストン(倉敷帆布)さんのツアーへ参加してきました。

今週はこのツアーで得たことについて書きたいと思います。

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先ず最初に訪れたのは写真上のバイストン社の本社と

写真下が隣接してている倉敷帆布の織物工場です。

詳細はバイストンのリニューアルされたWEBサイトへどうぞ

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鶴の恩返しなどで機織のイメージは持っていたものの

機械織りを見学するのは初めてです。

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「このシャトル(写真上)でタテ糸にヨコ糸を織っていくのです」

と言われましても聴くと見るとは大違いです。

もの凄い勢いでシャトルが右へ左へと往復する動きを見たときには

愕然としました。

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これが実際に織る機械です。

そして、この機械が実際に設置されている工場空間には

ぜん息持ちの私は残念ながら足を踏み入れることを

許されませんでした。工場の中には微細な繊維が舞っていて

私には呼吸をすることできないのでした。

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とても残念なことですが、この空間で作業されておられる

職人さんたちのご苦労を肌で感じることが出来たことは

私にとってカケガイノナイ大切な経験となりました。

見学させて下さった、バイストンさんに感謝です。