先週は、大黒柱のある家が上棟したことをご報告しましたが、

最近では上棟の日になくてはならなくなった『レッカー車』について

今日はご紹介しようと思います。

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上棟の日は、事前に工場で加工した柱や梁を

その日1日で一気に組み上げてしまいます。

そのため、今回のように梁成が39㎝の材などがありますと、

大工が6人くらいいても、組み上げるのは至難の業です。

そんな時、レッカー車が据えられる現場では、

強い味方になってくれます。

大きな梁などはレッカー車で吊り上げておいて、

組むことができますと、安全に作業を進めることが出来ます。

合板も、最近では厚いタイプを使用することが多く、

レッカーで荷揚げができるかどうかで、

大工さんの疲労具合にも影響してきます。

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一方のレッカー車のオペレーターさんは、

空を見上げれば電線がそこかしこへ伸びていて、

安全に操作することは結構大変そうに見えます。

今回は、敷地内にレッカー車を据えましたので、

道路側に置かれた材料を電線を超えての上げ下ろしになりました。

近くで見ていると、かなりの迫力です。

そのためレッカー車は、いつもお子さんたちを釘付けにします。

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上棟の日、大工たちは、足場の悪い高いところでの力仕事、

相当の緊張が強いられる作業になります。

それをサポートしてくれるのが、『レッカー車』です。

先週末の金曜日と土曜日は、

コンクリートの打設に立ち会うために現場へ行って来ました。

お天気にも恵まれ、紫外線が最も強いと言われるこの時期に

早速、こんがりと日焼けしてしまいましたが、

作業は順調に進み、無事、終えることが出来ました。

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通常、鉄筋コンクリートは鉄筋が酸化(空気に触れること)によって

腐食することを防ぐために、鉄筋をコンクリートで覆う厚さが

基礎の部位ごとに決められています。

ベースの鉄筋の場合には、かぶり厚さ(隙間)を確保するために

上の写真にありますような

コンクリートの立方体(ピンコロ石)を挟んでおいて

コンクリートを打設したとき、地面と鉄筋の間にしっかりと

生コンがまわる様にします。

この時使用するピンコロ石が今回はいつもと違っていて、

それは、2台目の生コン車が到着するまでの打継の間に

こんな風に造られていました。

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大きな氷を作る型のような容器に

生コンをコテでしっかりと詰めて固めます。

翌日、また打継の間の時間を利用して、

型から取り外しますと、こんな感じで出来上がりです。

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これで、だいたい、一棟分くらいで、次の現場で使用するそうです。

出来上がったピンコロ石のサイズは、

5センチ、6センチ、7センチの隙間に対応できるそうです。

今回は、6センチのかぶり厚さを確保してもらいました。

現在工事中の現場は、古家を解体しての建て替えです。

そのため、水道メーターなどは以前のモノが残っています。

解体工事の際には、配管まで撤去しますので、

メーターのところで水を止めておかなければなりません。

ところが、長い間止めたことのなかった止水栓は、

既に劣化をしていて水を止めることが出来ない状態になっていました。

そのため、給排水設備工事は、止水栓の交換から始めました。

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煙が出ているこちらの写真は、その作業中のモノです。

何をしているのか近寄って聞いてみました。

それは、炭酸ガスを使って、配管を凍らせ

水が噴き出ないようにしていたのです。

一戸建ての住宅の場合には、

排水は配管の勾配によって上から下へと流します。

そして給水は、給水管に水圧がかかっていて

その圧力によって水栓をひねると水が出るようになっているのです。

そのため、配管の途中を凍らせておくことで、止水栓を外しても

水が噴き出さないようになるそうです。

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近くには、ドライアイスが出来て転がっていました。

凍らせて、止水栓の交換が終わりましたら、

今度は水が出るか試験をするために手で配管を温めていました。

冷やしたり温めたりなかなか大変な作業です。