こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉を中心に無垢の木で注文住宅を建てている工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
先日まで12月とは思えないほど雨が降っていたかと思うと、急に寒くなってきました。昨年の12月と言えば、松匠創美で建てた家の「緑豊かな古都の家」の外壁材、焼杉を自分たちで焼きました。そしてまた新たに焼杉の家を着工する事になりました。という事で、今日は「焼杉材」について書いてみたいと思います。
焼杉材とは、杉の板の表面を炭化状に焼いたもので、主に外壁の仕上材として使われます。炭の黒い色の風情が落ち着いた雰囲気を演出して、近年人気が高まっています。
焼杉材の製造方法は、三角焼きと呼ばれるもの、バーナーで焼くもの、機械で焼くものなどがあります。三角焼きは、三枚の板を三角柱(煙突状)に縄で組んで立て、煙突状の足元から新聞紙等で内部に着火し、内側を綺麗に焼きあげる方法です。バーナーや機械で焼いたものは、一般的に表面の炭化層が薄いものが多いのに対して、三角焼きの場合は炭化層が厚くなります。
今回、焼杉材について書こうと思い資料を探してみますと、意外な事に多くありませんでした。本文が公開されている論文も東京大学の岡村健太郎助教授が研究助成した「焼杉に関する研究性能評価と普及に向けたフィジビリティスタディ」くらいです。しかも、その論文にも書いているように、焼杉材については、起源、地域分布、性能、生産性など基本的なことですら判然としないのが現状のようですし、特に性能については実験や科学的根拠が足りておらず、今後の研究に課題を残すところになっているようです。
一般には、杉板の表面を炭化状に焼くことで、耐久性、対候性、耐水性の向上、腐朽対策になり、表面が炭状になることで耐火性も増すと言われています。一方で、デメリットと言われているのが、触れると手や衣服が黒くなる事です。対策として、塗装と併用する場合もありますが、それでも炭が付着する事を完全に防ぐには至らない様です。また、メンテナンスフリーと勘違いされていることもあるようですが、メンテナンスは必要です。
この様な焼杉材ですが、これまでに建てられた築数十年の家の今を見ると、そのメリットを確実視する声が高いです。
松匠創美では、特にその天然の炭の深い黒色は、他には無い再現不可能なものとして、気に入っています。また、後々交換が必要になった場合も、同じサイズの板を製材し自分で焼く事も可能で住み継ぐ家に向いている材料だと思います。
これまで松匠創美で建ててきた家の下見板貼と同じように、将来的にも世の中から消えてしまわない材料ですので、お好みに合わせて選ばれると良いと思っています。
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年末年始休業のお知らせ
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年末年始の休業は、2019年12月28日(土)から、2020年01月05日(日)となります。
2019年1月6日(月)より通常業務いたします。
来年も皆様にとって良い年になるようお祈り申し上げます。
どうぞよいお年をお迎えください。
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