こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】 こんな感じに過ごしています  「 カフェ・マニマニさん 」

【2】 家づくり雑記帖  「 ルームエアコンの選び方 」

【3】 家づくりのことば  「 越し屋根 」

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【1】 こんな感じに過ごしています 「 カフェ・マニマニさん 」

こんにちは 野上です。

松匠創美のメールマガジンが 100号目を迎えることができました。毎号読んで下さっている皆さまのおかげです。ありがとうございます。葉山で暮らし・仕事をしている その中で出会った事を これからもお伝えしていきます。どうぞ宜しくお願い致します。

夏の海

さて この数日で一気に気温が上がり すっかり夏らしくなった葉山です。

夏となれば海の近くに暮らしている者としては やっぱり砂浜へと出かけたくなるものですが あの燃えるような砂の上に足を下ろすのが苦手なので 最近気力がめっきり減っています。 でも 夏を感じたい・・そんなワガママな私は森戸海岸から歩いて1分ほどの所にある カフェ・マニマニさんに行き 店内に差しこむ太陽の光や海遊びに行き来する人々の姿を窓辺から眺めては 夏を感じることにしています。

都内から友人が電車で遊びに来た時なども 逗子駅へ車で迎えに行き海沿いの道を少しドライブして お店に連れて行くと「海辺の町に遊びに来た!」という満足感が得られるようで とても喜んでくれます。

もちろん 夏だからとか海から近いという立地条件だけがおすすめの理由で連れて行く訳ではありません。それプラスお店のオーナーである由美さんの作るとても美味しいお料理やデザート。そして 誰でもがゆったりと気持ち良く過ごせるようにと 距離感を意識した接客がとても居心地が良いいのです。気づくと数時間まったりと過ごしてしまうほどです。そんなところも海辺にいるような感覚に近いと思います。

お店は今から14年前にオープンしました。その頃葉山にはCafé なんてあったかしら?と言うくらいお洒落なお店が少なかったので 本当に嬉しくてたまりませんでした。 森戸海岸にある神社から続く参道に建つ 赤い鳥居前の古いガラス戸が印象的なお店は 大家さんの家のガレージだった場所を 由美さんとご家族が手造りで改修し仕上げた内装も評判です。またお料理を盛り付ける器も可愛らしいことから よく雑誌に掲載されていました。

そんな葉山で「代表的なお店」「行きたいお店」に必ず名前が挙がるマニマニさんが 今月の21日で閉店することが決まりました。大家さんから建物の建て直しのお話が来て・・その後お店を続けるか悩んだそうです。由美さんは今子育ての最中で そんな変化から他にも色々とやってみたいことが出てきたのだとか。

ずっと変わらずそこにあると思っていた カフェ・マニマニさん。由美さんの笑顔や美味しいお料理をいつでも紹介できると思っていたのですが 閉店のお知らせになってしまったのはとても寂しいです。でも 由美さんの新たな出発を心から応援したいと思っています。 あと数日の営業日 お時間があればぜひ。

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【2】家づくり雑記帖 「ルームエアコンの選び方」

こんにちは設計の田中です。 連日暑い日が続いている事もあり、築35年の家の父の仕事部屋にルームエアコンを取り付けたいと母から相談を受け、近く買う事にしました。同じようにエアコンを新たに検討されている方も多いのでは無いかと思います。 今日は、久保から色々教えてもらった事などもありまして建築設計事務所ならではの視点で「エアコンの選び方」、について、書いて行こうと思います。

電気代がかかるイメージの高かったエアコンですが、実はここ10年、20年で省エネルギー技術が格段に進歩しております。 最近では、古いエアコンを使い続けるより、高効率のエアコンに買い替えた方が、お財布に優しいとさえ言われています。それについては、何年くらい前の古いエアコンを使っているのか、又は、冬もエアコンの暖房を使うのか等の不確定部分が多いので、お財布事情だけでは買い替えを勧めできる話しでは無いのですが、他の冷暖房器具と比較してもエアコンに掛かる電気代が高いものでは無くなって来たことは事実です。

家電量販店のエアコンコーナーに行くと、各エアコンに「畳数の目安」が記載されています。例えば「冷房 8畳から12畳」等です。これは、鉄筋コンクリート造のマンションの場合は8畳、木造住宅の場合は12畳と解釈するのが正しいようです。この木造住宅ってどんな建物の事を指しているのか疑問に思い調べて見たところ、日本工業規格のJIS C9612によって決まっていて、それは「一般的な木造住宅平屋建て」と表現されていました。「一般的な木造住宅平屋建て」の冷暖房負荷の根拠も表記されているのですが、建築業界の単位と違っている為、具体的な断熱性能を示せないのが残念ですが、2005年のJISで決まっている事から、おそらく壁や天井の断熱材にグラスウール厚さ50ミリ程度が充填されている家かと思います。また、「平屋建て」と言う事から、日中、太陽の熱で暑くなりやすい最上階の部屋が基準になっていると考える事ができます。 これらを考えると、木造住宅だからと言っても北側の寝室や1階のリビングの場合は広い畳数に対応したエアコンを買わなくて良いという事が解ってきます。

更に、最近の高断熱の住宅の場合は、冷暖房効率が上がっているため、小さな畳数用のエアコンでも良く冷え、良く温まるように設計されています。エコポイントを利用された新築住宅や、品確法の省エネルギー対策等級4の住宅など断熱性能の高い部屋にエアコンを付ける場合は、家電量販店さんの「大は小を兼ねる」アドバイスだけに頼ると、オーバースペックになってしまいます。今のエアコン自体の効率が上がっている事もあり、大と小の差は小さく、結局、元が取れずに無駄な出費になってしまう場合があります。

今回、色々調べている内に「ルームエアコン最適能力チェック」ができるサイトを見つけました。 部屋の条件を色々と変えて久保と一緒に入力してみたところ、参考になりそうだったので紹介したいと思います。 http://www.eakon.jp/choose/fuka_check.html

木造住宅の室内環境は、部屋の方位、広さ、階数、窓の大きさ、窓の性能、断熱性能によって大きく異なります。これらの点を把握し、適切なエアコンを選択する事をお勧めします。

設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(野上)が事務所内で飛び交う会話の中に「今の言葉は何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や、初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ 越し屋根

今回も屋根の形状についてご紹介します。

こし屋根と言う屋根があると聞いた時、まず「腰屋根」と書くのだと思いました。 そして、腰と言うと身体の位置としては真ん中辺りですから、家の低いところにある屋根なのかな?と思いました。でも、屋根は家の一番てっぺんにあるはずです・・低い屋根っていったいどんな屋根なのかと、頭が混乱しました。

しかし「こし」が何かもわからないところで悩んでいても仕方がないので、朝のミーティングで話題に上げたところ「腰」ではなく「越し」だという事を教えてもらいました。 それは屋根の最頂部(大棟部分)の一部を持ち上げて、そこにできた空間に屋根をかけた形状だそうです。最初に考えた低いところの屋根ではなく、屋根のその上の高いところにぼこっと出た屋根がある感じです。 その目的は、屋根からの光を採り込む為や、室内の空気を逃がす換気を良くする為の物だそうです。

ところで、今年の3月に完成しました「まちを一望できる家」にこの越し屋根を設けています。久保のブログで紹介していますのでご覧下さい。 一度工事中にお邪魔したのですが、天井から差し込む光が明るくて、とても気持ちが良かった事をよく覚えています。

まちを一望できる家

数回にわたり屋根の形状をいくつかご紹介してきました。去年のメルマガに田中も屋根の素材や傾斜角度重要性などを書いています。そちらも合わせてご覧下さい。

○ 越し屋根 = 屋根からの採光と換気のため大棟の一部をもちあげて作られた小屋根

(建築学用語辞典 岩波書店)

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

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