今日は、昨年の秋に完成をしました
『3層吹抜けのある家』のご紹介です。
少し時間が空いてしまいましたので、おさらいから
完成写真1では、3層の吹抜けについて、
完成写真2では、3階の2つの個室についてを
ご案内して参りました。そして、3回目の今回は、
3階のまだご紹介していなかった部分についてです。
3階の床には、屋久島の地杉を貼っています。
貼る前と完成時には桐の油をクライアントご夫妻に
塗っていただきました。
*貼る前に塗った時の様子は、こちらでご紹介しています。
その時、節のある材に交じって無節の材があることに
気付かれたご夫妻が、塗りながら選別して下さり、
廊下部分は無節の材で揃えることが出来ました。
個室の床は、スギの節有り赤味材で個性的な表情に、
一方の廊下部分は、無節で優しい表情になりました。
3階にはもう一部屋、納戸があり、ここには、
お手持ちの材料を利用して、棚を造作しています。
窓下のカウンターには、
今では貴重な材となった無垢のラワン材を利用し、
その両サイドには、
クライアントさんのお母様とおばあ様、それぞれが
嫁入りの時に持ってきた洗い張りの板を利用しています。
脚の部分にその名残が見られます。
また、収納の引き違い戸も60年近く前のもので、
無垢材のしっかりとした造りですので、
戸のサイズに合わせて収納の大きさを調整しました。
これから更にもう60年活躍してくれる事に期待です。
次回は2階をご紹介したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。