少し前の10月のことになりますが、
お庭に立派な松の木が建ち並ぶお家の屋根が、
老朽化により雨漏りをするので見て欲しいとのご依頼で、
状況を確認するために行って来ました。
雨漏り箇所を拝見しますと梁が腐って落ちる寸前でした。
一般的には屋根の瓦をおろし、梁を架け替え雨仕舞をして、
瓦を葺き直すところですが、ご希望は、
なるべく姿を変えることなく、一日も長く今の状態を保ちたい
との事でしたので、応急的補修を行う方向で進めています。
その状況を確認に伺った際、屋根の上の様子を見るため
2Fバルコニーに上がらせて頂いたのですが、
屋根の形状に合わせて2段になった木製のバルコニー、
こちらも相応に老朽化はしているのですが、
手の込んだ、とても丁寧な造りになっており感心いたしました。
木材と木材の継ぎ手の部分などは銅板でカバーされいます。
その素敵なバルコニーから見えたのは、
普段、あまり目にすることのない、まだ緑色の松笠です。
たわわになっていました。
*写真はひと月ほど前に撮影したものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。