今年もジャパンホームショーへ行って来ました。
午前中の打合せを終えてから出掛けましたので、
滞在時間は4時間ちょっとでしたが、有意義な時間になりました。
中でも左官職人さんの実演に釘付けになりました。
それは、写真では見分けがつかないほどの杢目を
左官コテのみで仕上げる技です。
まずは、実演用ベースの金ゴテ押エに刷毛目を入れます。
さっと刷毛目をつけたら小さなコテで杢目を刻み始めます。
下書きもないところへ迷いなく、次々と杢目が刻まれていきます。
途中向きを変えたりしながら、なめらかにコテが進みます。
コテ一本で、本物よりも本物らしく杢目が現れます。
全体に刻み終わると最後に大きなコテで頭を押えます。
そして、刷毛で払って完成です。
いろいろな杢目のバリエーションがあるようでしたので、
お訊ねすると、特に樹種は意識せずに描いているとのこと。
実際には在りえないモノを造れるところも面白いと仰っていました。
私なども図面に杢目を書くことがあるのですが、
バリエーションがなく、いつも同じパターンになりますので、
ホントに凄いと思いました。
お父様も左官職人でその姿を見て育ったとのことでしたので、
是非、次世代にも伝えて欲しいとお願いして参りました。
今週もお読みいただきまして、ありがとうございました。
良い週末をお過ごしください。