葉山に現存する名作建築に建築家の遠藤 新さん設計による
『加地邸』があります。
個人邸と言うことであまり公開される機会はないのですが、
この秋、多くの方のご尽力により公開されることになりました。
そこで、昨日は見学へ行って来ました。
*外観の撮影はOKですが、内部は撮影不可です。
加地邸は、1928年(昭和3年)に建てられた別邸です。
決して華美ではないのですが、とても上質で贅沢な建物。
そして、現在では到底考えられないくらい手の込んだ造りです。
随所に気になるところがあるのですが、図面が残っていない上、
これまで、あまり調査が行われて来なかったため、
詳細が判らないところがままあることが、残念です。
午後には、一色会館で
水沢 勉 神奈川県立近代美術館館長
藤森照信 建築史家、建築家
井上祐一 遠藤新の建築思想・作品についての研究者
内田青蔵 建築史家
津村泰範 文化財保存計画協会主任研究員
野沢正光 建築家
の6人によるシンポジウムが行われ、お話を聞きました。
内容は、遠藤新さん作品群と加地邸のこと、
更には、この先加地邸を葉山で継承していくには・・・
といったものでしたが、このまま全容が明らかにならないで
壊される事態に陥ることがないよう祈りたいと思います。
加地邸は、11月中の土・日・祝日、10時~16時に
ひらいていますので、ご興味のある方は是非。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。