秋の楽しみのひとつ、今日は読書についてです。
いつも早朝、湯船につかりながら読書をしています。
もう少し続きが読みたくて、あと1ページ、もう1ページとしていると
長湯になってしまいますので、そこは自制が必要です。
でも、夏の間は、長く浸かると湯上りが暑つ過ぎるため、
短めにしていましたが、この季節には長く浸かっていられますので
ゆっくり読書が出来ることが日々の楽しみになっています。
今日は、最近読んでとても気に入った本をご紹介いたします。
『 暮しの哲学 』 池田晶子著
14歳という年齢について書かれている節があるのですが、
以下引用です。
生まれるということは、言語と論理を獲得することだと私は理解しています。それが「考える」ということの始まり、したがって「人間として」生まれるということなのです。言語と論理の獲得以前、人は自らの感覚はじめ事象を対象化することができない。「それは何か」を言うことができない。言語と論理を獲得して、初めて人は、「それは何か」を言えるようになる、理屈によって理解できるようになるわけです。
この能力、すなわち「ロゴス」に目覚めるのが、どうも14歳という年齢のようなのだ。
引用おわり。
この節を読んで、自分にとっての14歳も、自己が確立した時で、
この大切な年に、素晴らしい先生との出会いがあり、
その影響は、その後の自分の人生に
大きな影響を与えてくれたと思って居りましたので、
これまではよく14歳を物心がついた年齢と言っていたのですが、
とても納得のいくその解釈に思わず唸ってしまいました。
いつも仕事の本以外は、読み終えると古本屋さんに出しています。
手元に残す本はわずか、年に1.2冊です。
この本は残ることになった大切な1冊になりました。