昨晩は、神奈川県立音楽堂まで
秋の夜長を楽しみに行って来ました。
神奈川県立音楽堂は、横浜の紅葉坂にあります
来年開館60周年を迎える老舗のホールです。
開館当時『東洋一の響き』と絶賛されていたそうで、
ホールの壁面はすべて「木」で作られています。
こちらのホールへは、ちょうど20年前1993年に一度、
高橋竹山さんの津軽三味線を聴きに来て以来2度目でした。
今回は、オーケストラが聴けるのを楽しみに出掛けました。
読売日本交響楽団による 特別演奏会で
「音楽堂で聴くブラームス」
更に、尺八の藤原道山さんが加わっての、
和楽器とオーケストラの競演もありました。
996席の空間で聴いたブラームスはとても濃密で素晴らしく、
尺八は、まさに秋の夜長、月夜に広がる音でした。
ところで、このホール、急こう配の客席は、
前の方の頭が気になるようなことなく、
とても見やすかったのですが、さすが60年前のホールです。
客席の狭いこと。巾も然る事ながら、
奥行きは、姿勢よく座っても膝が前の座席に当たるほどです。
また、ステージも狭いので、演奏者同士で、
弓が当たったりしないように座る位置を調整したりしている姿が
曲の合間に見受けられました。
設計は、前川國男建築設計事務所です。