日曜の夜、現役最高齢、89歳のヴァイオリニスト
イブリー・ギトリス氏のリサイタルへ行ってきました。
場所は、上野の東京文化会館、小ホールでした。
以前、このブログで大ホールをご紹介致しましたが、
小ホールへは、今回初めて入りました。
近年には見られない空間の取り方で、
大ホールとはまた一味違う落ち着きがあり、
とても独特な雰囲気のホールでした。
特に、照明の配置が気に入りました。
また、演奏も、その最初の1音から、独特のものでした。
共演のピアニスト、ヴァハン・マルディロシアン氏との息もピッタリで
来年は90歳、さすがに登場の際、歩くその姿は、
少しお年を召していらっしゃることを感じましたが、
演奏を始めてしまいましたら、それを感じさせることなく、
単に年を取ったのではなく、歳を重ねて来られた方の
奥行きの深さと、ゆるみが、それは素晴らしく、響きました。
この機会を得られたことは、とても幸せなことだったと思います。