今日から、鎌倉で住宅の新築工事が始まりました。
鎌倉には、文化財保護法で定められた史跡や
埋蔵文化財包蔵地として、指定をされている地域が、
38ヵ所あります。
今回の敷地は、この指定を受けています。
敷地を60cm程度しか掘らない場合には、
発掘調査は必要ないのですが、
今回の敷地は、道路と敷地に高低差がありますので、
3メートル程度、掘らなければなりません。
そこで、埋蔵文化財発掘の届出を市に提出し、
工事の概要を確認していただいた上で、
市教育委員会の方の立会いの元、掘削を行います。
そして、今日はその立会いの日でした。
写真のように、市教育委員会の方が地層を確認して、
貴重な資料となる地層や遺物などを調べます。
今回は、古い地層から生活に使われていたと思われる、
素焼きの食器の破片が出てきましたが、
住居跡などではなく、この周辺で生活していた痕跡とのことで、
特に、これ以上の発掘の必要は無いと判断されました。
発掘調査となりますと、平気で半年くらい
工事に取り掛かることが出来なくなりますので、
結果を聞いて、ホッとしました。
これで、予定通り工事を進めることが出来ます。