こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。
【1】 こんな感じに過ごしています 「梅酵素ジュース 」
【2】 家づくり雑記帖 「 ものの正面、建築の正面 」
【3】 家づくりのことば 「方形屋根 」
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【1】 こんな感じに過ごしています 「 梅酵素ジュース 」
こんにちは 野上です。
7月に入りようやく夏空が見え始めた葉山も 今度の土曜日にはいよいよ海開きを迎えます。夏が近づくと冬場はおとなしかった葉山町民は この時期を楽しもうと セミのようにいそいそと表に出てくるのですが 暑さがかなり苦手な私はどうやって乗り切ろうかと 毎年四苦八苦してしまいます。
そんな夏場に機能しなくなる私を心配して??かどうかはわかりませんが(笑) 先月久保が梅の実を2キロ 私に手渡してくれました。
疲労の原因と言われる乳酸を減らす効果のあるクエン酸を多く含む梅は 夏バテ解消にぴったりだそうで 久保は毎年 梅の実をハチミツに漬けて「梅ハチミツシロップ」を手造りしています。梅の実は 事務所から少し離れた場所にある松匠創美の倉庫の庭にある梅の木から 棟梁松田が収穫してきてくれたものです。松田はこの梅ハチミツを 氷水で薄めたジュースにして現場に持って行き 夏の暑さをしのいでいるのです。 (2011年 久保ブログ/2013年 久保ブログ)
そこで私も梅の実を使って 去年辺りから人気の「酵素ジュース」にチャレンジしてみることにしました。とは言え何も知識がないので レシピ本でもと思いましたが 文字を読むのが苦手(苦手な事が多すぎますね・・。)なので 写真付解説で簡単にわかりやすい方のウェブページを参照させていただきました。
酵素は体の代謝を促してくれる物質らしく 免疫力アップ・デトックス・血液サラサラ・・などなどの効果があるそうなので 老化を防いで健康な体作りをしたい方やダイエットしたい方にもお勧めだそうです。梅と酵素の力で 疲労回復と健康維持を期待できるとあって早速にとりかかりました。
まず 梅を流水で洗い ヘタを竹グシで取り除きます。丁寧に布巾で拭いた後 切り込みを入れます。実と1:1の白砂糖を口の広い容器に移します。この時 一番下に砂糖 次に梅の実・・砂糖・梅と交互に重ねていき 最後は砂糖で蓋をするようにします。 ここまでは 普通の梅シロップと同じ作り方だそうですが 酵素ジュースにするためには 1週間から10日間 毎日1回手を使って梅と砂糖を混ぜ合せる作業をしなくてはいけません。なんでも手に付着している常在菌が梅の発酵を助けてくれるそうで(ぬか床を漬ける作業と同じようなことなのでは・・と思います。)混ぜた手の人の体に合った酵素になるんだとか。 口の広い容器を使うのは手で混ぜ合わせしやすい為で また発酵してくるので蓋のある物はダメなので 私は樹脂製のバケツを使ってみました。(蓋の代わりに手ぬぐいを上にかけました。)毎日手で混ぜるという作業はなかなか忘れがちで きちんと決めた時間にできませんでしたが 3日目で砂糖も溶けはじめ シュワシュワと発酵したジュースが9日目で完成しました。(保存用の瓶にジュースだけを入れ 取出した梅の実はシワシワ状態なので 梅ジャムを作ってみました。)
作っている最中は「本当に飲めるの?」といぶかっている旦那が 今では冷たい水や炭酸水で割って 美味しそうに飲んでくれています。嬉しいのですが この分だと肝心の夏本番までには飲み終わってしまうという危機的状況に今 四苦八苦しています。とは言え私でも意外と簡単にできたので また作ってみたいと思っています。
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【2】 家づくり雑記帖 「 ものの正面、建築の正面 」
こんにちは設計の田中です。 久保とよくする話の中で陶芸家と彫刻家のご夫婦の話しがあります。ご主人の陶芸家は自分の作品に正面を設定し、彫刻家の奥さんは立体の作品に正面は無いという論争です。丁度、先日もその話をしていた事もあり、今日は、その「正面」について書いてみたいと思います。
日本では、鑑賞用のものに作者が一番良い姿、良い景色を正面として展示したり、正面を意識してそのものの創作に取り組んだりします。例えば、陶芸作品や盆栽、生け花、庭園などがそうです。 正面を持つことで、その作品の鑑賞者である客人に一番良い角度から見てもらおうと言う、おもてなしの心の現れや、その作品の正面の美しさが見えない面にまで広がっているような錯覚を起こさせるなど、色々な効果をもたらします。ある意味とても象徴的な面になるので、会話の中などでは作品の「顔」と言われる事もあります。
建築の場合も正面を多分に意識して設計しています。 建築の正面にいたっては、ファサード(facade)という言葉が世界中で使われています。ファサードはフランス語で、意味はそのまま建築の正面です。面白い事に英語圏ではフェイス(face)と表現する場合もあるそうです。
具体的なところでは、道路からしか見えない店舗建築はその面が「正面」で、正に顔となる部分であって看板建築とも呼ばれる事もあります。 店舗建築以外の住宅や大規模建築の場合でも、道路から見える面は特に大切にデザインされ、道路から見えにくい立地でも、その建物の「正面」となる外観を自然と設定し、デザインしている事が多いのです。 実は建築の場合、動線やコスト等の都合もあり、搬入や管理の動線、機械設備関係、配管や配線類の機能面を集約する必要があります。その為「正面」と裏側が生まれやすいのです。逆に「正面」を意識するとプランやデザインがまとまりやすくなるのです。
実はこの「正面」には別の効果があると感じることがあります。それは愛着を感じると言う効果です。陶芸品や盆栽や建築に「正面」と言う自分のお気に入りの角度を見つけると、情が生まれやすくなります。先日、新築工事の引き渡しの際にクライアントさんから「ここからの角度が好きなんです」と言ってもらった時がありました。その時も気に入ってもらえている気持ちが凄く伝わって来て、とても嬉しかったのを憶えています。
そう言えば、世界文化遺産に登録された富士山を眺める上でも重要な角度が二つあるそうです。それが千円札になっている本栖湖からの景色と、浮世絵に描かれる三保の松原からの眺めだそうです。ですが、これほど愛される富士山ですから、やはり皆さん自分なりの一番のお気に入りの角度があって、そのそれぞれが富士山の「正面」なんだろうなと思います。
設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方 」
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【3】 家づくりのことば
私(野上)が事務所内で飛び交う会話の中に「今の言葉は何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や、初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。
○ 方形屋根(ホウギョウヤネ)
今回も屋根の形状についてご紹介します。 今まで紹介した屋根を少し整理しますと、前回の片流れは屋根面が1面で、切妻は2面。そして、寄棟は4面あります。今回紹介する方形は寄棟屋根の形状の1つで、屋根が四方から棟一点(中央)に集まる形になっているそうです。例えて言うならピラミッドのような四角錐の形なのだとか。
私が子供の頃に落書きで描いた三角屋根の家と言えば、この方形屋根なのではないかな?と思っていて、日本の家ではこの屋根が一番一般的なのかと思っていました。 そこで通勤や犬の散歩の時に、屋根の形状探しをしてみることにしました。ところが意外な事に、この屋根を見つけることが難しい事がわかりました。
一方向から見るといい感じに三角面をした屋根がいくつかあるのですが、前回の片流れ屋根での失敗を思い返し、家の全体を見ないことには屋根の正確な形がわからないので確認をしてみると、私は寄棟屋根の妻側だけを見ていた事が多く、それを「日本の屋根は4面が三角屋根でできている」と思い込んでいた・・という結果になりました。
でも、どうして方形屋根は少ないのか気になり、さらによく観察してみると、形がほぼ正方形な家の屋根が方形屋根になっている事に気づきました。本当に絵に描くような家の形なので、益々疑問が湧いてきて、久保に聞いてみることにしました。 すると、小屋裏の空気を逃がす換気金物を空気が一番抜けやすいてっぺんに設ける必要があって、その位置に取り付けないと、熱がこもってしまうそうです。外から見ると、雨漏りしないよう帽子を乗せたような金具が付いた屋根の形になるのも好みが別れるトコロの様です。また、隅棟という四隅の材が増えることで、支えになる束材の数も増えます。そうすると小屋裏の空間を利用することが難しくなるそうです。換気金具の取り付け位置や有効な空間利用の事を考えると、確かになかなか選ばれない理由があるという事がわかりました。
でも、方形屋根は隅棟が集まる部分が建物の中心にくるので、四方に雨が流れるため水はけも良いとされていて、またバランスのとれた外観や間取りをつくることもできるそうです。
次回は「越し屋根」についてご紹介したいと思います。
○ 方形屋根 = 平面が正方形または正八角形で、屋根面が角錐状に一つの頂点に集まる屋根をいう。(宝形屋根)
(建築学用語辞典 岩波書店)
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