こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木で注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。
【1】 こんな感じに過ごしています 「 築130年でもあたらしい 」
【2】 家づくり雑記帖 「 登記まとめ 」
【3】 家づくりのことば 「 チバンとジュウショ 」
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【1】 こんな感じに過ごしています
こんにちは 田村です。
横浜に住む友人から「ありさんの職場の近くに 新しくカフェがオープンしたでしょう?」とメールが届きました。
どの辺りのお店か確認してみると 県道207号線(森戸海岸道路)沿いに 去年末新しくオープンしたばかりの DAYS386さんのことでした。実はその場所には以前RAINBOW CAFEさん というお店がありました。
RAINBOW CAFEさんは 築130年ほどの古い民家を改修したお店で 土間を生かしたフロアや梁が見える高い天井 そして通りを見渡せる大きな古い木製の窓など お店になる前に使われていた古いけれど素敵なモノを上手に利用しているカフェでした。
いつか紹介しようと思っていたところ 閉店の話を聞きとても残念に思っていましたが そのすぐ後に職人さんが改装の作業をしているのを目にして 今度はどの様な装いのお店になるのかと気になっていました。
それにしても 横浜に住む友人から早々にオープンの問い合わせ?がくるなんてちょっと驚いたのですが どうやら彼女が通う横浜の桜木町にあるカフェバー「ACTION」さんで働いていた人が DAYS386さんを開いたということなのです。なるほどなるほど。
(ACTIONさんも築100年ほどの倉を改修したお店だそうです。)
せっかくなので彼女を誘ってお邪魔してみました。
お店の前に立つと 以前と変わらずの大きな窓が見えました。中に入ると キッチンのある場所も変わっていません。高い天井も土間のフロアもそのままです。ですが よく見るとフロアの一部分に木の板を張って小さな段差を付けたり 腰までの高さほどの木製のつい立てを設けて スペースをさりげなく分けていることに気が付きました。
店内の広さを感じながらも 1テーブルごとの空間が分けられているので 不思議と居心地の良さを感じることができるのに ちょっとした工夫で変化がでるのだなぁ~と 終始感心してしまいました。
じつは店の奥には 中庭が眺められるお部屋がもう一つあります。小上がりになっているこちらは 木のフロアにゆったりと座れる一人掛けの黒革張りソファが4つ並んだテーブルが1組あるだけで 人目を気にせずにまったりと過ごすことができます。
ちょうど風が強い日で 大きな引戸の古い窓の隙間から吹き入る風がちょっと冷たそうでしたが そういったゆるさが葉山らしいというか 良い意味でお店の味となっていました。
メニューは ハンバーガーやサンドイッチ・チキンカレーと お手製のケーキなどが並んでいました。
ハンバーガーを食べようとしたのですが 一足遅く売り切れたということで チキンカレーを頂きました。
野菜が細かく刻み込まれたスパイスの効いたカレーに かぼちゃをマッシュしたサラダが添えられていて 辛さと甘さのバランスがよく 美味しく頂きました。
「横浜からきた新参者ですが どうぞよろしくお願いします。」と控え目に挨拶してくれたオーナーさんは お店を一人で切り盛りされているので なかなか大変そうでしたが ご自分の好きなモノに囲まれた中で 好きな仕事ができるチャンスを得てとても満足しているようでした。
永く愛されるお店になるといいなぁと思いつつ 次こそはハンバーガーを食べると意気込んでいます。
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【2】「 登記まとめ 」
設計の田中です。
おかげ様で工事の完成が近づいている新築物件がふたつあります。
この頃になりますと登記についての質問を受けることが多くありますので今日は登記についてまとめてみようと思います。
登記には大きく分けて二つあります。
表題に関する登記と、所有権の移転登記や保存登記のような権利に関する登記です。
表題に関する登記とは、新しい土地に番号をつけたり、新しい家屋に番号を付けたり構造規模を記して存在を明らかにする事です。
海を埋め立てたり、山を整備して新しい土地ができあがると、その土地には呼び名がありません。土地の表題登記を行うことで土地の番号(地番)があたえられ同時に地目、地籍も表示されます。
また、建物も同じです。建物の新築工事が完了し表題登記を行うと家屋番号が与えられ種類や構造、面積が表示されます。
ですが、この時点ではその土地や建物の所有権は誰が持っているかは明確になっていません。この時点で登記簿謄本を閲覧しても表題に地番や家屋番号や建物の情報が書いてあるのみです。
そこで、もう一つの登記である権利に関する登記を行うことによって権利を公然と主張できるようになるのです。
通常はある誰かから土地を購入することが多いと思います。その土地は表題登記はもちろん権利に関する登記もしてあります。
この場合は、所有権移転登記の手続きをします。
この所有権移転登記手続きの登記済証が一般的に言われる土地の権利書です。
また、建物を新築で建てた時は、先ずは建物の表題登記をして家屋番号や種類や構造、面積が表示されます。
その建物の権利を主張するために、所有権保存登記をします。因みにこの順序は、逆には出来ません。
所有権保存登記を先にしようとしても、その場所に建物が存在していない事になっているので無理なのです。
また、表題登記は義務化されていますが、権利に関する登記は義務化されていません。土地の登記済書は、土地の権利書になっているので登記されていないことは滅多にありませんが、建物は抵当権などが無い場合は登記されていないことも少なくはないのです。
もともと日本の土地は豊臣秀吉の太閤検地のように、国が調査をしては租税や年貢の徴収の基準としてきました。明治時代の廃藩置県後にも土地の売買の自由化に伴って大規模な調査があったようです。
戦後、固定資産税は国から市町村の扱いになりますので、登記と固定資産税は無関係となってしまいます。
ですが、今でも国が土地や建物の現状を把握するために表題登記だけは義務化されているのだと思います。
また、建物の登記はされていなくても市町村が実態を調査して固定資産税の通知を送ってくるようになっています。
最後に、表題登記と、権利に関する登記ではお願いする代理者も違っています。表題登記の場合は、土地家屋調査士にお願いし、権利に関する登記の場合は司法書士です。両方の資格をお持ちの方もいますし、合同で事務所を構えている方も多いです。
銀行でローンを組んでいる場合は銀行から依頼を受けている司法書士が登記を行う場合も多いようですが、松匠創美では建物の新築した場合、表題登記も所有権保存登記も必要書類の準備のし易さからお付き合いのある合同事務所にお願いすることをよくしています。
事前に行う表題登記の手続きはいよいよお客さんの建物となる準備です。
工事の完成、引渡しが近づいてきたと気が引き締まる思いです。
設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」
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【3】 家づくりのことば
私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。
○チバンとジュウショ
久保と田中が現在建築中の鎌倉の現場へ出かけたその数分後に 業者さんから「鎌倉へ材料を届けている運送屋さんが 現場まで辿り着けないと
電話をしてきたので 住所が間違っているかもしれないから(確認の為)教えて下さい。」と問い合わせてきました。
現場案内図のファイルがありますので確認しますと 住所と思われるところの後に地番(チバン)と書かれています。
「どうも地番のようなのですが。」と伝えると 運送屋さんが地番では辿り着けないということのようでした。頼りの2人も出かけているため 結局現場にいる松田に連絡をして 道を案内してもらうようにお願いして電話を切りました。
以前久保から『新築の現場の場合はまだ住所がついていないので 案内図には地番を書いてある場合があるのよ』と教えてもらっていたのですが 同時進行している横須賀の改修工事現場には住所がついているのに 新築には住所がついていないのはどうしてでしょう?
地番とはなんなのか?住所と何が違うのか・・・久保に聞いてみました。
まず『地番』は今回の田中の「登記まとめ」にも書かれているのですが 表題に関する登記をして 新しい土地に番号をつけ存在を明らかにする事だそうです。海を埋め立てたり 山を整備して新しい土地ができあがるとその土地には呼び名がありませんので 土地の表題登記を行うことで土地の番号「地番」があたえられるということです。
一方住所は1962年住居表示に関する法律によって 町をわかりやすくしたり 郵便物を配達しやすくすることを目的にした制度で決められているそうです。住所は建物が建てられた後に市区町村から指定されるのですが 道路との関係、アプローチや玄関の位置で決まります。1つの土地(区画)が
細かく分けられ建物が建ち並ぶと 新たに枝番が追加されたりするそうです。
葉山の地図を眺めると 住所の番号があちらこちらに飛んでいることが多く事務所に初めて荷物を届ける運送屋さんに 場所を説明するのに苦労することがあるのは そういった事が原因だったのですね。
○地番=土地登記簿(土地台帳)に登記されている一筆ごとの土地の表示番号。
(建築学用語辞典 岩波書店より)
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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆
出会い・つながる・木の住まい
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