■ 第38号 ■
■□・・――――――――――――――2011年01月19日
木の家を知る・建てる・暮らす
――――――――――――――――――――――・・□■
■□・・――――――――――――――――――――――
□ こんな感じに過ごしてます・・・
こんにちは 田村です。
1月も半ばが過ぎましたが 松匠創美のメールマガジンは今年も月に2回のお届になります。
どうぞよろしくお願いします。
さて 連日のように日本列島は厳しい寒さが続いていますが ここ葉山も 朝夕は寒さが身にしみいります。
私の家の庭に メダカを飼っているカメが置いてあって 朝出かける際に覗いてみると うっすらと氷がはっています。
「うわぁ 寒いなぁ。」と 布団に戻りたい気持ちになりますが 顔をあげると 目の前にある夏みかんの樹に 寒さなんてへっちゃら!とばかりに 綺麗なオレンジ色をした実が沢山ついているのが見えて 甘酸っぱい香りに はっと目が覚めます。
葉山町では 夏みかんの樹が生えているお家をよく見かけます。事務所のご近所にも 何本もの樹を生やしているお家があって「全部食べれるのかな・・?」と気になったりしています。
どうして「よく見かける」のかと言うと 1959年に現天皇陛下のご成婚を記念して葉山町が 希望する家庭に夏みかんの苗木を配ったという事なんだそうです。
最近ではその夏みかんを使って 「葉山ロイヤルワイン」と命名されたワインや「葉山夏みかんサイダー」という商品が 町の名産品としてスーパーやコンビニで売られていいます。
夏頃に食べると丁度良い甘みになると言うことで 夏みかんと言う名前がついたほど この時期にそのまま食べるとかなり酸味がつよいので 私の家では母が マーマレードジャムや みかんの皮を甘く煮てチョコレートをコーティングしたお菓子を作ったりして楽しんでいます。
手前は レモンで その奥が 夏みかんです。
――――――――――――――――――――――・・□■
■□・・――――――――――――――――――――――
こんにちは、設計の田中です。
寒い日が続いていて暖房機器がありがたいこのごろですのですので、今日は床暖房について書こうと思います。
床暖房が他の暖房機器と大きく違う点は、室内機が露出しないことです。
もちろん、配管や配線コードが床の上を転がることもなく安全です。
また、頭寒足熱で身体を足元から温めるため快適度が高い暖房と言われています。
そんな床暖房には、大きく分けて電気ヒーター式と温水式の2種類があります。
また、熱源は、電気、ガス、灯油の3種類があります。
最近では、地熱や太陽光といった自然エネルギーを利用したものも出てきています。
それぞれの特徴は、製品によって異なりますので、今回は設置する際に検討したい項目について取り上げてみたいと思います。
まずは方式による違いです。電気ヒーター式は、施工費が安く、局所的な場所への設置に向いているのに対して、温水式は、施工費は高目ですが、ランニングコストは安く、家全体を暖めるのに向いています。
次に、熱源による違いです。電気の場合、バリエーション豊富で、電熱線タイプや比較的電磁波の少ないと言われているフィルムタイプ以外にも、エコキュートを設置することで温水式や蓄熱タイプにも対応できます。
ガスと灯油の場合は、温水式や蓄熱タイプとなりますが、ランニングコストの面では灯油が最も安価と言われていて、寒い地方では、一番普及しているそうです。
因みに松匠創美のショールームでは、蓄熱型のガス温水式床暖房を採用しています。
この時期にいらしたお客さんは、靴を脱いで一歩足を踏み入れると、ジワッとくるその暖かさに感激してくださいます。
更に、1階の床暖房だけで、2階やロフトまで暖まることにも驚かれます。
維持管理の面では、継手のない1本の温水管がコンクリートの蓄熱層の中に埋設されている単純な仕組みなので、水漏れの心配もなく、ほとんど手が掛かりません。
また、ランニングコスト面でも「一度暖められた床をまた暖める」というサイクルで稼動しているため、暖め直しのエネルギーだけですむので、思いの他リーズナブルです。
蓄熱型の床暖房で毎日快適ですので、皆さんにいつもお勧めしています。
設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」
――――――――――――――――――――――・・□■
■□・・――――――――――――――――――――――
□家づくりのことば・・
私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。
〇ダボ
建築用語には言葉の響きだけでは 日本語なのか外国語なのか暗号か・・?
会話を聞いているときに判らないことが多々あります。
「ダボ」という言葉も始めて聞いた時には「だぼ」なのかDABOなのか・・・「打拇」なんて書くのかも??と考えました。
それよりなによりいったい「ダボ」って何?が先行しましたので聞いてみると・・・。
直径6mm~12mmくらいの丸い棒の事で 目に見える箇所では 家具の棚板を支える突起(棚受け)を「棚ダボ」と言い、他には 板と板をビスで留める際に ビスを留めた後 ダボで隠す目的で板に穴を開けたものを「ダボ穴」 その穴をダボで埋めることを「ダボ埋め」と言うそうです。
そして できあがったら目にすることができないのですが 木材どうしを釘やビスなどの金物で留めずに ダボを使って繋ぎ合せることを「ダボ継ぎ」と言います。
松匠創美では階段の手すりなど 色々な箇所でダボを使うのだと教えてもらいました。
長さ2cm位の大きさに加工された商品もありますが 棟梁松田は用途に合わせて自分で木を削って使っているという事です。
さて何物かは解ったのですが 以前紹介した「ゾロ」や「頬杖え」のように 言葉とソレが繋がりません。
どうしてダボになったのか 自分なりに色々考えてみたのですが。
それもそのはず 語源はドイツ語からきているそうなので だぼだぼのシャツとか ダボハゼ なんてそれこそ暗号みたいな言葉から たどり着こうとしても 無理なのでした・・。
ダボ=ドイツ語:Dubelが語源。英語ではdowel
木製の丸棒に らせん状の圧縮溝を入れ 両端を面取加工した物。
――――――――――――――――――――――・・□■
■□・・――――――――――――――――――――――
☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆
出会い・つながる・木の住まい
有限会社 松匠創美
https://hayama-ie.jp
▲身近な写真と共にブログ更新中
〒240-0112 神奈川県三浦群葉山町堀内785-4
Copyright (C) 2011 松匠創美 All rights reserved.