■ 第226号 ■ 家づくり雑記帖 「焼杉で建てた 朝日を感じる家」

□・・───────────────2021年08月09日

木の家を知る・建てる・暮らす (家づくり雑記帖)

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葉山・逗子・鎌倉を中心に無垢の木と自然素材で注文住宅とリフォームをしてきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。

神奈川県では緊急事態宣言が発令し、夏の暑さも厳しさが増しています。最近は、家でゆっくりと休んで、オリンピックを応援したり結果を見て過ごすようにしています。皆様も熱中症に気を付けお過ごしください。今日のメルマガは、焼杉で建てた「朝日を感じる家」をご紹介したいと思います。

葉山にお住まいのクライアントからご連絡頂いたのは2019年5月のことでした。モデルハウスを見学して頂き、家づくりについて、暮らしについて、健康について、気を付けたいことなど、色々とお話をさせて頂き、私どもと共通点を感じて頂いてご依頼して下さいました。敷地は、三浦半島の山の中で東斜面の頂上に近いところに位置しています。平屋の古屋が建っているその敷地は、東側の道路からは5mほど高いところにあり、北側の遊歩道(公道)からアプローチする、緑と畑に囲まれた景色の良い場所でした。

家族構成は、ご夫婦に元気な男の子が1人の3人家族です。住まいへのご要望は、内装に漆喰、外壁には焼杉。LDKでは子供を見守れて、その向こうに綺麗な景色が見えるのが理想。子供部屋も景色の良い場所にしたい。奥様の読書スペースを設けたい。いつかは薪ストーブを置きたいというものでした。

斜面地とはいえ敷地内の平場が広く、南側より東側の景色が良かったため、ご主人と一緒に最後の最後まで配置計画の検討を繰り返しました。決定した配置は、敷地の北東側に寄せた東側の景色の良い向きに開いた家です。

外観はご希望の焼杉を貼りました。この焼杉は、着工前にご家族ご親戚と松匠創美で、3角焼きという技法で焼いたものです。山間部で近所の畑でも草木を燃やしている事があっため、ご近所さんと消防署の許可を得て焼きました。

北東の玄関に入りますと漆喰の涼しげな空気感が感じられます。の内装の漆喰とタイルはご夫妻がお子さんと共に足しげく現場へ通って、一生懸命塗りました。
玄関には、二つの扉があります。正面の引き戸を開けるとリビングに直行し、右手の引き戸を開けると、水廻りのある廊下を抜けキッチンに行けます。玄関が混まないようにしたいという奥さまのご要望もあり、回遊できる動線にしました。
LDKに入りますと、お庭とリビングが一体に感じられる大きな窓越しに、眼下に広がる緑の山並みを見る事が出来ます。また、LDKには吹抜があり、2階の二つの個室と繋がっています。その吹抜の下には、ご主人の夢だった薪ストーブが設置されています。

2階の子供部屋は、朝日が一番降り注ぐ景色の良い場所で、南面の吹抜にも面しています。
南西に位置する主寝室からもリビングの吹抜越しに東斜面に広がる山並みを感じる事ができます。2Fホールに面した奥様のワークスペースも、遠く景色も眺める事ができ、目の前の窓からは梅の木が見えるように計画しました。

「朝日を感じる家」は、吹抜を囲んだ2つの居室がその吹抜を通して東からも南からも採光が得られるように計画しています。特に東斜面の敷地なので隣家に遮られること無く朝日が感じられます。引き渡し後に伺うと、息子さんとご主人が一緒に遊んだり、日曜大工したり、お庭仕事したりと、緑の山々を背景にリビングと庭を行ったり来たりしていて、その賑やかな2人の様子をいつも感じている奥さまが印象的でした。

「朝日を感じる家」の画像はコチラから

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