コロナ禍でおうち時間が増えたことが大きな要因ではないかと思いますが、ここ1年はリフォームの依頼が増えています。

「6帖の和室をフローリングにしたい」、「キッチンが限界になってしまったので交換したい」、「寒いので床暖房を入れたい」等々様々なご依頼があります。そこで、今日は、リフォームについてのお話です。

近年では、「リフォーム」という言葉がすっかり定着し、私達も使うことが多いのですが、実際にご依頼をいただいた際には、具体的なご希望によって、名称を使い分けしています。

① 現状の状況を実用上支障のないレベルまで回復させる場合は、補修
② 現状の状況を新築当初のレベルまで回復させる場合は、修繕
③ 現時点で望まれるレベルまで回復・向上させる場合は、改修
基本は、この3つに分類しています。

これまでは、これらすべてを「リフォーム」と表現してしましたが、最近では「リノベーション」という言葉もよく耳にするようになりました。「リノベーション」といった場合は上の3つの分類の改修が一番しっくりくるのではと思います。

これらの分類をするにあたりましては、ご依頼の内容が必ずしも明確に分けられる場合ばかりではありません。そこで、大きくはどこを目指すのかで分類するようにしています。

ご依頼をいただきましたら、ご希望をじっくりとお伺いし、どうしたいかといったご希望以外の諸条件(例えば、築年数、劣化具合、家族構成の変化など)も調査し、今後どの様にすることが、ご家族にとっても建物にとっても良い方法であるか検討し、ご提案をしてします。しかし、そこには必ずご予算がありますので、ご予算の範囲で最良を目指すことも必要です。

冒頭で上げました「6帖の和室をフローリングにしたい」といったご要望に対しましても、なるべく既存を残し、フローリングを貼るだけの補修工事もあれば、せっかく畳を剥がすのだから、下地の劣化具合や断熱材の有無を確認し、大きな掃き出し窓に内窓を取付、現時点で望まれるレベルまで向上させる改修工事をご提案する場合もあります。

できれば、現時点で望まれるレベルまで回復・向上させる改修が、理想ではありますが、近年では、補修や修繕を希望される方も増えているように感じます。リフォームを依頼される場合は、この工事はどこを目指しているのか、確認されることをお勧めします。