前回から少し間があいてしまいましたが、今日は
8月8日・9日・10日に日本建築専門学校にて行われました
第18回木造耐力壁ジャパンカップの対戦をご紹介します。
決勝トーナメント1回戦みっつ目の対戦は、
左、東京工業大学 坂田研究室 篤志隊 『Y、矯正中』対
右、日本建築専門学校 『アナダラケ』です。
左の壁 『Y、矯正中』は引き独鈷(ひきどっこ)を使用し、
斜材と貫を共存させつつ、柱脚の負担軽減を図っています。
*引き独鈷とは、金物を使用せず木材と木材を
接合する際に用いられる仕口のひとつです。
一方右の壁 『アナダラケ』は、斜材を使用せず、
太い貫のみのシンプルなデザインになっています。
こちらも金物を使用せず、雇いホゾや鼻栓(楔)で
部材を留めています。
対戦は序盤、斜材を使用している『Y、矯正中』の初期剛性が高く、
先行しますが、徐々に 『アナダラケ』がその粘りをみせ、
互角の勝負を展開していたのですが、
『Y、矯正中』の足元が耐え切れず浮き上がったことで桁が破断し、
『アナダラケ』が勝利を収めました。
柱は縦に割け、桁は完全に折れてしまっていました。
白熱した対戦に手に汗握り楽しみました。
最後までお付き合いただき、ありがとうございました。