東京文化会館は、1961年に完成したホールです。
昨日少し触れましたが、今年6月より約半年間休館し、
リニューアル工事を行っていました。
一見すると、特に何が変わったか判かりません。
ただ、全体に輝きがよみがえり、華やかになりました。
ホワイエの天井は改修され照明が夜空のように美しく、
打ちっ放しの柱もこれまでよりずっときれいに見えました。
そのせいか、今回改めて柱を見てみますと、
この柱、板目がしっかりと残っています。と言う事は、
当然、細い板で型枠を組みコンクリートを打設したはずです。
1枚目の写真の柱もそうですが、この高さの柱を
板の型枠で打ち放し仕上げにするとは、なんともすごいことです。
ホワイエから一歩中へ入ると、壁がピンク色になっていました。
この写真の角度から見るとモダンアートのようです。
他に今回は舞台照明・音響・装置や電気・給排水・空調設備の
更新・改修が行われたようです。
一般的にリニューアルを行う場合、その変化に目が向きますが、
今回のように意匠はそのままに、性能を更新する改修は、
建物を長く使用するためにはとても大切なことだと思います。
とても好感が持てます。60年代に建設されたホールが
沢山の方に愛され維持されていくことを期待したいと思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。