東京文化会館は、1961年に完成したホールです。

昨日少し触れましたが、今年6月より約半年間休館し、

リニューアル工事を行っていました。

一見すると、特に何が変わったか判かりません。

IMG_0433

ただ、全体に輝きがよみがえり、華やかになりました。

ホワイエの天井は改修され照明が夜空のように美しく、

打ちっ放しの柱もこれまでよりずっときれいに見えました。

IMG_0440

そのせいか、今回改めて柱を見てみますと、

この柱、板目がしっかりと残っています。と言う事は、

当然、細い板で型枠を組みコンクリートを打設したはずです。

1枚目の写真の柱もそうですが、この高さの柱を

板の型枠で打ち放し仕上げにするとは、なんともすごいことです。

IMG_0438

ホワイエから一歩中へ入ると、壁がピンク色になっていました。

この写真の角度から見るとモダンアートのようです。

他に今回は舞台照明・音響・装置や電気・給排水・空調設備の

更新・改修が行われたようです。

一般的にリニューアルを行う場合、その変化に目が向きますが、

今回のように意匠はそのままに、性能を更新する改修は、

建物を長く使用するためにはとても大切なことだと思います。

とても好感が持てます。60年代に建設されたホールが

沢山の方に愛され維持されていくことを期待したいと思います。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。