耐力壁ジャパンカップについて、
昨日は、決勝戦についてお伝えしましたので、
今日は、優勝をしました
チーム匠(アキュラホーム+東京大学木質材料研究室+篠原商店)
「紬~evolution~」の単体での加力について書きたいと思います。
決勝戦後、さすがに少々の変形は見られましたが、
その姿は、まだまだポテンシャルを感じさせてくれましたので、
最大耐力更新の期待感が高まります。
いよいよ加力開始、最後とあって、テンポよく加力されて行く中、
ついに桁が割裂してしましました。
残念ながら、記録の更新はならずでした。
桁以外は、樫という堅木でしたので、会場では
「こうなったら桁も堅木か!?」などの声が飛び交っていました。
割裂した桁の木口です。
土台にもダメージは現れていました。
込み栓は無事でした。
解体後の込み栓です。かなり簡単に外れていましたし、
多少めり込みで変形はしていますがきれいなものでした。
間柱部分は、ほぼ無傷。
そのため、桁と土台を交換すれば、再利用も可能な様子です。
この、強さとしなやかな粘り強さを併せ持つ美しい耐力壁は、
これからの木質構造の耐力壁が目指すところを
示しているようでした。