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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木で注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】  こんな感じに過ごしています  「 山海亭 」

【2】   家づくり雑記帖 「 柱・壁の直下率  」

【3】 家づくりのことば  「 マバシラ 」

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【1】  こんな感じに過ごしています  「 山海亭 」

こんにちは 野上です。

天皇御一族が休暇の際に訪れる御用邸といくつかの海水浴場があることで 葉山町は別荘地や保養所などが多く高級な所のイメージがあると言われるのですが その御用邸のすぐ近くにとっても庶民的な食堂「山海亭」さんがあります。

このお店は私が子供のころから営業している記憶があるほど古いお店で 最近代替わりをして少し改装などもしましたが 昔懐かしい味のある店構えや山海亭(さんかいてい)という店名も変わらずに営業しています。ほぼお昼前後の3時間ほどの営業時間という設定が のんびり気ままに・・というなんとも葉山らしいお店なのだと思っていたら 実は仕出しのお弁当屋さんという顔も持っていて あちこち配達して廻ったりと なかなか忙しいお店なんだそうです。

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実は子供のころから知っていた・・のに 私は最近までその配達の幕の内弁当を1回しか食べた事がありませんでした。 お店に行った事がある人に話を聞くと 食堂の定番 肉野菜炒め定食や魚フライ定食などの他にも かつ丼があったりラーメンがあったりと かなり魅力的な品揃えになっているという事でしたが 先ほど言ったようにお昼だけの営業時間なので お弁当を作って仕事に持って行くようになった自分には行く事がなかなか出来ないでいたのです。しかし最近ようやくお店に行くチャンスがやってきました。昼間の営業時間は変わらないのですが 土曜日だけ夜の営業時間が出来たのです。

・・・実際に訪れると夜の営業時間なので定食屋さんというより 居酒屋さんよりのメニューしかありませんでしたが 一口餃子やおつまみチャーシュー から揚げ・・などなどビールに合うお料理がいくつかありました。 本当はチャーハンやサンマ―メンなどを がっつり食べたかったのですが 葉山にこういった居酒屋さんがほとんど無いに等しいので ビールをぐいぐい飲みながらおつまみを食べ・・ほろ酔い気分で歩いて家に帰れるお店が出来た事は なかなか嬉しいことでした。

店内も昔ながらの海の家をイメージさせるようなお座敷席があったりと 海の近くにいることを感じさせる雰囲気で 来ているお客さんも開放的な気分でゆったりと楽しそうに お酒を飲んでいました。 仕出しがメインということもあるのか 土日はお昼営業がありません。できれば土日も開けてもらえたら定食も食べれるのになぁ・・と気分良く酔いながら我がままを言ってみたくなるそんなお店でした。

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【2】  家づくり雑記帖  「 柱・壁の直下率 」

こんにちは設計の田中です。
最近、リフォームの相談を立て続けに頂きました。
このリフォームの計画で役立っているのが「直下率」というチェック方法です。
直下率は木造住宅検定で用いられるチェック方法で新築の意匠設計や、構造設計(構造架構)の際に使われています。
実は以前にも書いたのですが、今日は再び直下率について紹介したいと思います。

木造住宅では2階の床が傾いて来たりする事があり、それを不陸と呼びます。
その不陸等の事故の調査分析を行った結果、原因の一つは「慣例を踏まえない自由な設計に変化したこと」であることが解りました。そこで木造住宅デザイン研究会ユア・ホームと芝浦工大が共同して、更に木造住宅の構造の実態調査を行いました。
その際に使われた分析方法が「直下率」です。
直下率は、2階の壁や柱の直下に、1階の壁や柱がどのくらいの量あるかを比率でチェックし安全を確かめる方法で、数百に及ぶ図面の実態調査の結果から、統計的にセーフティラインを定めています。

今では、新築をする際に設計者やプレカット工場の担当者がチェックできるように木造住宅検定として普及を目指している直下率ですが、元々は、数百の物件調査から統計分析されてきたチェック方法ですので、もちろん既存住宅のリフォームでも使えます。

例えば、1階に大家さんの住まいと店舗、2階に賃貸アパートのリフォームの時は、2階が1階よりせり出した建物でした。3つの用途が入り混じった建物でしたので、2階と1階の間取りは重なる所がなく直下率が高くありません。
この時は、せり出した2階の下に柱を立て、2階の床の強度を高め、過去のリフォームで撤去されていた直下率的にも大事な耐力壁を復活させることで、クライアントの要望を叶える事が出来ました。
また、今の例とは逆に1階が大きく2階が小さい古い住宅も多くありますが、申請の必要無い範囲で2階を増築し外壁の位置を揃える事も補強になる場合があります。

松匠創美では、久保が実態調査やデザインレビュー、木造住宅検定のお手伝いをさせて頂いている関係もあり、全ての物件で必ず直下率のチェックを行っていますが、新築以外の所でも、とても活躍しています。

設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(野上)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○  マバシラ

一時期は窓関係のことばにハマっていましたが・・今は柱に興味が動いていますので、前回・前々回に続きまして柱関係のお話しをしたいと思います。

数年前に自宅を新築した友達が前回のメルマガを読んで「通し柱以外の柱は管柱ではなくマバシラ だと思っていたよ。」と言いました。マバシラ?・・そう言えば見積書に“間柱”と言うことばがあるのを思い出しました。彼女も家を建てる際、見積書に目を通して知っただけで、実際に間柱がどこにあるのかまでは見てはいないので「出隅にある通し柱の間にある柱は間柱」と思ったようです。

間の柱と書くので・・私も同じように疑問に思いましたので久保に聞いてみました。 すると、確かに柱と柱の間にあるのは間違いではないそうですが、家を支える構造材としての通し柱や管柱ではなく、壁の下地を貼る際に支えになるサイズの小さい柱だという事でした。

通し柱や管柱は和室などでそのまま見せる場合もありますが、間柱は壁の下に隠れるものなので、家が完成してしまうと見ることができないそうです。 でも、よく壁に絵を掛けたいとか、フックを付けたいと思った時に、壁を叩いて長い釘やネジを差し込める場所(柱)を探すことがあると思うのですが、叩いた時に低い音がした場所にある柱が間柱だということで、見えない柱ではありますが、身近な存在に感じる柱のお話でした。

○  間柱

壁下地を支持するために主たる柱と柱との間に配置する断面の小さい柱。 (「建築学用語辞典」岩波書店より)

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

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