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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉を中心に無垢の木で注文住宅を建てている工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。

今朝、NHKの番組でお掃除の特集をしておりました。気が付けば今年のメルマガも今回を入れて残り2回。今日は年末に向けて「水廻りのお掃除」について書いてみたいと思います。

住宅に設置されたキッチンや便器等にはメーカーが用意した説明書があります。説明書には、使い方や故障かなって思った時の事以外にも、掃除やお手入れ方法が記載されておりまして、今日は、各メーカーさんのお手入れ方法の中から、いくつかをご紹介したいと思います。

水廻りのお掃除の事でメーカーさんが共通して書いているのが、洗剤を使う場合は中性洗剤が基本で、研磨剤は傷が付くのでNG。また、素材にあった道具を使用するという事です。これらを前提に、先ずは便器のお手入れ方法から書きたいと思います。

便器は、一般には陶器で出来ていています。一方ロータンクは陶器又はプラスティック。便座やフタ、ウォシュレットとその機能部もプラスティックです。プラスティックの便座やフタは意外にも簡単に分解できるので外して掃除して下さい。便器はブラシでゴシゴシ洗い、プラスティックの部分は固く絞った雑巾で掃除します。乾いた布で拭くと、傷が付いたり静電気が発生して掃除しても直ぐに汚れが付着してしまいます。
ロータンクの水栓の汚れが目立っていたら、水が流れて行く穴を塞いで、歯磨き粉で擦り、水で流さず拭き取ります。ロータンクの中に歯磨き粉類が流れて行くと故障の原因になるそうです。

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洗面台廻りのお手入れで、綺麗になると気持ちいいのがミラーです。
キッチンペーパーを鏡に当てがい、洗剤等を染み込ませてから新聞紙等で拭くと綺麗になるそうです。TOTOのWEBページでは、人工大理石のカウンターに付着した油汚れにはエチルアルコールが良いと書いてありました。要はエタノールの事らしく薬局でも購入できるそうです。

浴室のお掃除でご紹介したいのがタカラスタンダードの浴槽の汚れ落としです。水位の所に出来る青い変色は、水道水と脂肪酸が反応して付くもので、中性洗剤で落ちない場合は食用酢で汚れを落とすそうです。また、浴槽の底の茶色いシミは、付着したサビが原因らしく、スポンジと歯磨き粉で軽く傷が付かないように汚れを落とすのが良いそうです。

キッチンは、年末の大掃除で頑張りたい部分です。
レンジフードは、取り外し可能な部分を分解して掃除します。油汚れが付着して分解できない時は、程よく温めると外せるようになります。コンロのゴトクの掃除では竹ひごが便利です。細かい隙間やガスが出る穴に溜まった焦げカスを竹ひごで穿り出して下さい。また、40度程のお湯に汚れがひどい面を下にして浸け置きしてから掃除すると汚れが取れやすくなります。

水廻りのお手入れで、どのメーカーさんも書いている事が、「汚れたらサっと拭く」という事です。そもそも水に強い材料で作られた水廻りの衛生器具ですが、溜まった汚れ、付いた汚れは頑固です。本当に耳が痛くなる話ですが、「汚れたらサっと拭く」以上に綺麗に保つ方法は無いらしく、洗剤を使わずエコでお金も時間もかからない掃除方法だそうです。

掃除を行う際は、メーカーや製品の製造年代によって取扱いが異なりますので、製品の説明書を確認してみて下さい。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」

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今日は、「耐力壁ジャパンカップ」についてです。久保のブログでも毎年ご紹介させて頂いている通り、年に1回開催され、松匠創美では大会を観戦に行くのが行事化しています。

耐力壁とは、地震や風によって建築に加えられる横向きの力(水平力)に対して抵抗する壁の事です。木造住宅においても、この耐力壁がバランス良く配置されています。その耐力壁の日本一を競う大会が耐力壁ジャパンカップです。

大会は、実物大の木造耐力壁を組み立て、足元を固定した状態でどちらか一方の壁が破壊するまで、桁を互いに引き合わせて対戦するトーナメント戦です。

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最後まで勝ち進んだ耐力壁には「トーナメント優勝杯」が贈られ、また、コストパフォーマンスを示す評点が最も高い耐力壁には、ジャパンカップ優勝杯が贈られます。
ジャパンカップ優勝杯を手にする為には、耐力壁の組み立てが容易で、解体作業では短時間で分別でき、材料費が押さえられ、柳の枝のように粘り強く破壊しない壁である事が重要です。

見どころは、その年年によって違うレギュレーションの中で、チーム毎の拘りと、アイディアの結晶が、ぶつかり合う(実際は引っ張り合う)実物大耐力壁の破壊実験の結果予測です。その予測が当たっても、外れても面白いのです。

例えば、色々な拘りをあげて行きますと、伝統工法の貫材をつかう。戦後から普及している斜材も使う。現代的な合板を使う等や、固定方法では、伝統的な込み栓、クサビのみで勝負する。現代的なビスや金物を駆使する。等もあります。木材に於いても、国産材のみか、海外の固い木を用いるか、工場の加工材、DIYでも調達できる材にする等があり、各チームが、どこまで自分たちのコンセプトに拘るか、どこまで妥協するか試行錯誤しています。そして一番の拘り違いは、トーナメント優勝とジャパンカップのどちらを目指すのかです。トーナメント優勝を果たしやすい固く頑丈な耐力壁は、コストパフォーマンスが落ちてしまい、ジャパンカップを獲得しにくいルールになっているのです。

これだけ、拘りの違いが対戦する大会だけに、参加チームも様々です。
建築業界に多くの人材を輩出している東大、京大、早稲田大、理科大の研究室から専門学校の部活動まで。北は東北、南は四国の大学までも参加した事があります。企業では、埼玉県千葉県の大きなハウスメーカーやビスメーカー。過去の参加チームには、木場の製材協同組合や確認検査機関までも参加した事がありました。
耐力壁ジャパンカップは、プロアマ問わず、考え方の違いも問わず、真に耐力壁の日本一を決める大会なのです。

実は、今年の20回目の大会で一区切りとし、来年からは新しい大会に生まれ変わる予定だそうです。
過去5回トーナメント優勝を果たしたハウスメーカーの研究所の方が、「一区切りだから優勝した耐力壁を会社のイベントで5体展示しようか」という立ち話をしていました。それを聞いた僕は「5対の耐力壁を対戦させて、どの壁が一番か競わせて欲しいです」と伝えたところ、毎年レギュレーションもコンセプトも違うし思い入れもあるから、どれが一番っていうのは決め難いな。との事。
最後の最後まで、奥の深い大会だと感じました。

設計:久保歩美・田中伸二
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今日のお話は、「自分でできる登記」についてです。先日、クライアントご自身が登記にチャレンジした事もありまして、ここでご説明したいと思います。

新築をした際に必要となる登記は2種類あります。一つは「表題登記(表示登記)」もう一つは「所有権保存登記(保存登記)」です。表題登記とは、新築建物が完成した時に、それまで存在しなかった不動産が物理的に存在する事になるので、存在を公の帳簿に載せるという行為になります。一方、所有権保存登記は、表題登記した建物の所有権を登記します。所有権保存登記まで行って、自分の財産だと公に主張できるようになります。

家づくりの流れの中では、多くの場合、完成引き渡しのタイミングに合わせて、表題登記の手続きを行う事が必要となります。一般的には、建て主が土地家屋調査士に直接依頼するか、工務店を通して依頼する事になりますが、建て主本人が行う事もできます。手続きを依頼した場合、平均して9万円程の費用が掛かります。しかし、ご自身が手続きを行う事で、登記の費用を減らす事も可能になります。

表題登記の手続きは平日に法務局で行います。法務局へ足を運ぶ回数は3回(事前相談、受付、受取)程度です。

手続きに必要となる書類は、1)登記申請書、2)案内図、3)住民票、4)所有権証明書、5)原本還付証明書、6)建物図面、7)各階図面です。
この内、1)、2)、5)は、法務局に事前相談に行った日又は、提出しに行った日にでも対応できる書類です。3)は市役所にて数分で用意する事が出来ます。4)は、完成引き渡し前であれば工務店や設計事務所に準備してもらう書類です。引き渡しが済んでいれば確認申請書の原本を一式持って法務局に行けば対応できます。
一番の難関は、6)と7)の図面のみと言えます。パソコンで図面を描ける方であれば、確認申請の図面を縮尺に合わせて登記用の図面に描き写せば完成させられると思います。建築図面が苦手な人でも、図面の何を描き写すかを窓口で事前に相談すれば作図可能な内容です。もしCADを扱った事が無い、持っていない方でもフリーのJWW(JWCAD)という建築業界でも普及率の高い安心して使えるソフトを使えば、作図可能だと思います。
JWW(JWCAD)はフリーソフトという事もあり、ネット上に使い方の説明が沢山あります。「JW 登記」や「JW 使い方」などで検索してみて下さい。また、図面用の用紙もB版サイズや他にも規定がありますが、A版のコピー用紙に印刷してB版サイズに切り落とせば問題ありません。
少しハードルが高く感じられるかも知れませんが、先ずは、窓口相談と、CADに触ってみるのがお勧めです。

最後に、「自分でできる登記」ではありますが、土地家屋調査士に代理人として表題登記の手続きを依頼すると、何故平均して9万円も費用が掛かるかと言うと、書類の用意、依頼人との打ち合わせ、市役所で住民票の請求、設計事務所や工務店と重要書類の(手渡しでの)受取と返却、図面通り完成しているか建物の現地調査、図面の作成、法務局へ提出と受取、これらに費やす移動と時間と、専門知識と経験と責任、登記する財産の大きさ等々に対する費用なのだと考えると適当な費用なのだと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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